航空機、ロケット、人工衛星などの空を飛ぶ機械を設計・製造・運用するための学問。
内容は幅広く、材料・構造、流体、推進、飛行・制御などに分かれる。航空工学(Aeronautical engineering)と宇宙工学(Space Engineering)に分けて呼ばれることもある。新しい航空機やロケットなどを開発するほか、情報工学、電気工学、認知工学など他分野と関連する研究も多い。
空・宇宙が好きな人、最先端の技術を開発したい人におすすめ。(Nanami)
高校で数学IIIと物理を履修していることが望ましい。プログラミング経験もあるとなお良いが、大学入学時点では必ずしも必要ではない。
また、数学の試験で求められる絶対的な正確性だけでなく、数字を見て、状況から考えられる妥当な数かどうか、その場面においてどの程度の正確性が求められるかを判断するセンスを養っていく必要がある。(Nanami)
入学して一番初めに受ける、航空宇宙工学の基礎の授業。
Iの航空分野は「飛行船がなぜ浮くか」から始まり、国際標準大気 、航空機の分類、流体と航空力学の基礎などを学ぶ。IIでは宇宙分野に入り、ロケットと人工衛星の基礎などを広く学ぶ。3年間で学ぶことの全体像を把握し、航空宇宙エンジニアの卵としてセンスを身に付けるための授業だと私は考えている。Iのみedxで公開されている。
(参考:https://www.edx.org/course/introduction-to-aeronautical-engineering-2)
(Logo: Delft University of Technology)
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初めの数時間は製図ペンとカラーマーカーを用いて図を書き、工学分野での図を用いたコミュニケーションについて学ぶ。後半の大部分は、航空宇宙分野で広く利用されているCADソフト「CATIA」を用いた製図の手法を学ぶ。
製図ソフトを使った経験が無かった私には授業のペースが速く、変なものを生み出しては何度もTAに助けてもらった思い出がある。航空機・ロケットのエンジンと電力供給系について学ぶ授業。
履修には熱力学、流体力学、電磁気学の知識が必要。航空機エンジン担当の教授が授業に毎回一つずつ、エンジンプレードや少し珍しいタイプのエンジンなどを持ってきて見せてくださったり、最後の授業では「これはちょっと特別だから」と言いながらレクチャーホールで燃焼実験を行ってくださったりした。
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航空機・ロケットのエンジンと電力供給系について学ぶ授業。履修には熱力学、流体力学、電磁気学の知識が必要。
航空機エンジン担当の教授が授業に毎回一つずつ、エンジンプレードや少し珍しいタイプのエンジンなどを持ってきて見せてくださったり、最後の授業では「これはちょっと特別だから」と言いながらレクチャーホールで燃焼実験を行ってくださったりした。
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航空宇宙システムの設計方法を学ぶ、1年目、2年目、3年目と続くシリーズの授業。
学年が上がるにつれて、より細部まで考慮された設計を行うことになる。レクチャーに加え少人数でのプロジェクトがある。全ての要素が最適になる設計はないということを学び、与えられた条件での最適解は何かを考える授業。
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構造の変形、翼の周囲の流れなど、複雑すぎてそのままでは扱うことが困難なものをモデル化し、コンピューターを使って解き明かす方法を学ぶ。これは航空宇宙工学のどの分野に進むとしてもほぼ必ず必要となるスキルである。
授業はレクチャーとチュートリアルで構成され、PythonもしくはMATLABを用いてプログラミングを行う。
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卒業設計を除けば学部生活最後となる授業で、飛行高度や速度を考慮した、よりハイレベルな航空機力学を学ぶ。
レクチャーに加え、大学の所有する研究用小型飛行機(http://cs.lr.tudelft.nl/citation/)に実際に乗り込んで飛行試験を行う。この飛行試験を楽しみに入学してくる学生は多い。
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