電気電子工学は、電気を使って問題解決をする学問。特に、物理的な世界(アナログ)とコンピューターの世界(デジタル)の橋渡しをするのが特徴。身の回りの、電気で動くすべての製品に不可欠な学問。
内容は幅広く、回路(アナログ・デジタル)、コミュニケーション(シグナル解析等)、制御(アナログ・デジタル)、ナノテクノロジー(ナノデバイスや電気材料)、応用物理(アンテナ、高周波、光学など)がある。そのため、同じ電子工学でも学ぶことは人によって違う。生物工学や機械工学など、他の分野とのコラボレーションも多い。
電気工学では、必要となる各分野の知識をものづくりに必要な部分だけに絞って、より物理や電気に関する概念的な理解や直感を鍛えることに重点が置かれることが多い。そのため、深く狭く1つの分野の理論を徹底的に学びたい人よりも、浅く広く物理系のいろいろな分野を実践に特化した形で学びたい人に向いている。
また、とにかく実践に移したい人、新しい製品を世の中に送り出したい人にもおすすめ。(Yukimi)
数学・物理・プログラミング・化学の基礎が必要。特にそのどれか1つでも深く理解しているとなお良い。
工学は実際にものをつくる分野なので、シュミレーションや計算をしても、つくってみると上手く行かないことが多い。そのときに理論に固執してつきつめていくよりも、効果的な解決策を見つけるという、建設的な思考に切り替えられる柔軟さが役に立つ。
実習には時間がかかり、危険が伴うこともあるので、集中力と忍耐力が必要。(Yukimi)
光学の基礎理論と応用についての授業。(学部生版と大学院生版で宿題のみ異なる)
あくまでも物理学ではなく工学の授業なので、数式の導出などは行わず、数式をどのようにデバイス設計に活用するのかに重きが置かれている。受講する学生の興味関心や開講時のトレンドによって、教授がその学期のフォーカスを決める。
2019年にはホログラムや3Dディスプレイがフォーカスされた。実際にホログラムを作成したり、楽しい実験も多かった。
(参考: https://ocw.mit.edu/courses/electrical-engineering-and-computer-science/6-637-optical-signals-devices-and-systems-spring-2003/)
(Logo: Massachusetts Institute of Technology)
Yukimi
制御の授業。
数学的に理論を学ぶほか、プログラミングや回路設計で実際に制御を行う実習課題が課される。磁石を浮かせたり、プロペラでおもりのバランスを取ったりと、目で見てすぐわかる実習課題ばかり。学期末にはペアでプロジェクトを行う。
(参考: https://ocw.mit.edu/courses/electrical-engineering-and-computer-science/6-302-feedback-systems-spring-2007/)
(Logo: Massachusetts Institute of Technology)
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アナログ回路の理論の授業。
トランジスターを用いた回路の設計と評価について学ぶ。1学期の間に3つの設計の課題が出される。課題ごとに実際に製作してスペックに見合った動作をしているか確認されるほか、設計方法、手計算とシュミレーションと実験結果の差異について説明するレポートを提出する。
(Logo: Massachusetts Institute of Technology)
Yukimi
電気工学/情報工学のイントロ授業の1つで、医療技術を題材としている。教授は医師でもあり、工学が世の中でどのように役立つのかを具体的に知ることができる、イントロにふさわしい授業。
グルコースセンサー、心電図、MRIの基本的な仕組みについて学び、実験やデータ解析を行う。
(Logo: Massachusetts Institute of Technology)
Yukimi
週に平均20時間ほどを費やす実習ベースの電気工学の授業の1つで、アナログにフォーカスしている。学期の前半は実習の課題を行い、アンテナやアンプ、フィルターなどについての理解を深めながら実験に慣れる。後半はペアでプロジェクトを行う。
アイディアのピッチ、設計、製作、発表を行う。途中、企業のエンジニアとプロジェクトのアイディアについてディスカッションする機会もある。完全アナログの手作り電子ピアノやミニセグウェイなど、個性あふれるプロジェクトばかり。
(Logo: Massachusetts Institute of Technology)
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