人類の自然言語を扱う能力を探求する学問。
文や節といった単語の集合の構造の正しさ(syntax)・各単語の形や構造(morphology)・語句や文章の意味(semantics)・言語毎の音声パターン(phonology)・人間による声音の生成と知覚(phonetics)などの観点が存在する。
自分にとって未知の言語における例であっても、法則を見つけ出してデータを基にそれを立証するという論理パズルに似た側面も強い。研究対象も豊富であり、自然言語処理といった情報科学から、文明に伴う言語の伝播といった考古学、さらには絶滅が危惧される言語を次代に伝えるための教育学など、アプローチが多岐に及ぶ。(Hiromichi)
(参考:https://www.carleton.edu/linguistics/overview/)
文章の構造や単語の発音などの多岐に及ぶデータから法則を発見・認識し、それを更なる資料を基に筋道立てて理論に昇華させる力が大切である。
資料が自分の知らない言語に関するものである場合も多く、綴りや使われている文字といった表層的な部分よりも、各文字、語句や文の働きといった抽象的な部分に集中できる力も必要である。具体例から法則を見出すという点で、数学的な思考力が役に立つ。
外国語の運用能力が問われることは少ないが、新規の言語を学ぶのが好きな人は多い。(Hiromichi)
世界の文字・表記体系の発達の歴史や分類について。アルファベットやアラビア文字なども全て元々は象形文字であり、各言語の音が核となった幾つかの原則に基づいて発達したものだと学んだ。それに伴い、アルファベットと漢字という一見似つかない表記体系であっても、根底では共通している部分があると知り、普段は何気なく使っている「文字」の奥深さを思い知らされた。
期末課題は自分で選んだ表記体系についてという漠然としたもので、カンボジアで使われているクメール文字やマヤ文明で使われていた文字など、本当に多岐に渡っていた。
(Logo: Carleton College)
Hiromichi