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University College London: 学生の声

実際に進学している学生に、それぞれの学生生活や、学校について感じていることについて聞いてみました。

回答してくれた学生: HN, May, KS

1. 校風について

Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

“London’s Global University”。もともとは、白人生徒がほとんどだったOxbridgeに対抗してマイノリティの人も受け入れる大学としてできたという経緯があり、出身国に関しても、考え方においても、非常にグローバルでリベラルな生徒が多いです。ただ、学部によっては8割が中国系の学生のところもあるようで、真の意味での多様性やグローバルさを追求できているかは学部によってばらつきがありそうな印象を受けます。

大学全体のことはわかりませんが、学部内だとTransferable Skills!
イギリスは3年制の大学で1年生から専門分野に特化した授業を受けます。
一見考古学と人類学の専門的な知識やスキルしか身につけていないようですが、一つの分野を突き詰めることで得られるスキルは、実は他のどの分野・どの職業でも活かすことができるものであるという考え方です。

UCLは、イギリスで初めて、人種・性別・信仰・政治的信念などに関係なく、すべての学生に幅広く門戸を開いた大学。「建学の父」とされる功利主義の創始者ジェレミ・ベンサム(Jeremy Bentham)の精神を受け継いた自由主義的教育が特徴で、イギリスで初めて女性に学位を授与したり通信教育を提供するなど、能力のある者に等しく正当な学問と評価を与える姿勢を貫いています。


Q. 学生は、どんな雰囲気ですか?

学生の中でもバラエティが非常にあり、これと言って学校全体の生徒の雰囲気はないです。常に図書館にいるまじめな子もいれば、飲み歩くのが大好きな子もいます。学校は勉強するための場所、というイメージなので、愛校心や連帯感はあまりないイメージを受けます。全体を通して共通している点としては、社会の動きに興味がある人が多く、ディスカッション能力は長けている人がかなり多いです。学部に関係ないことでも、日常会話がディスカッションに発展することはよくある気がします!

多様多種。どんなタイプも大体いる。ガリ勉タイプもパリピもその両方もいる。愛校心はほとんどないが、King’s Collegeに対するライバル心で結ばれている(笑)
イギリス人は探さないといない。ヨーロッパ人とアジア人が多い。たまに寮でフランス語と中国語が聞こえる。

言語学は学部自体がわりと小さく、1学年が30人くらい。バックグラウンドも様々で、世界中いろいろな国からいろいろな言葉を話す学生たちが集います。イギリス人は他学部と比べると比較的多めで、他のヨーロッパ人やアジア人学生もそこそこ。タームによってはAffiliate(交換留学)の学生もいるのでかなりバリエーションが!日本人も学年に自分含め2人います。

学生のタイプもいろいろ(パリピから優等生タイプまでピンキリ)。基本的にみんなよくしゃべります。入学の段階から専門的な授業を受けているので各自の好き嫌いも冬までにはわりとはっきりしてきて、それに従って全員何かしら得意分野とそうでない分野が分かれてくる感じです。成績の良し悪しに関係なく、グループワークの時など「どう課題でラクするか」「どう自分たちの負担を減らすか」は毎回ホットな議題(笑)。「言語」に注目する学問であるせいか、国籍や民族が異なる学生間の会話も「君の言語ではどういうの」「なぜ君の言語ではかくかくしかじかしちゃいけないの」みたいなものがかなりメイン。

ちなみに、Mathematicsみたいにある程度規模の大きい学部の場合は、アジア系の割合がかなり増えるっぽいです。


Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

教授と学生の距離は比較的近く、教授は全員週に一回オフィスアワーを設けているので、予約をすればカジュアルな質問からエッセーのアドバイスまで何でも聞けます。また、各生徒に一人ついてくれるチューターの教授は生活面での相談事まで親身に聞いてくれます。
授業に関しては、毎回Ted Talk みたいに引き込まれる授業をする教授もいれば、スライドを読むだけのつまらない講義をする人もいました。教授の評価は先輩とかに聞くしか知る方法がなく、また、一年生で必須授業が多いうちは自分で授業を選択できないので、当たり外れはあります。

教育熱心!自分たちの研究内容を取り入れた講義が多く、1年生から発掘などで研究に関わらせてくれる人が多い。
とてもフレンドリーで、軽い気持ちで相談に行ける。メールの返信が非常に速い!!
教授も様々な国から集まっているので、アクセントがキツイ人も多い。

学生同様に教授も多種多様な国から来ていて、イギリス人の教授もいるがドイツ・オランダ・フランス・香港などさまざまです(なので、英語の訛りも色々違って面白い!)。ちなみに日本人の先生もいます。教授やTeaching Assistantと学生との間の距離は結構近め(偉い先生でもファーストネームで呼べる)!質問へのレスポンスも速く、授業で教えていない内容のことでも質問をすればきちんと答えてくれます。授業のわかりやすさや内容は人それぞれですが、全般的にわりと研究熱心な印象を受けました。


2. 授業・カリキュラムについて

Q. 授業・カリキュラムはどんな感じですか?卒業要件などについても、教えてください。

1学期に4つのモジュール(科目・単位)を履修します。各モジュールごとに週2時間(1時間レクチャー・1時間ディスカッションセミナー)の授業を10週間受講します。

授業数は週に8時間と少ないですが、家で読んでくるリーディングの宿題が多いです。40〜60人程度のレクチャーで大まかな内容について習った後に、10〜15人程度のセミナーで宿題のリーディング内容や実社会の問題について話し合います。

各モジュールごとに大きな課題が2つ(大体2000Wordsのエッセー2つ)、もしくは課題1つと学年末テストがあり、その平均で成績が出るので一発勝負感がすごいです、、、(涙)

単位を取るためには、授業に7割以上出席することと、平均成績が40%を切らないことが求められています。文系では、ものすごく高い成績を取るのも難しいですが、ものすごく低い成績を取ることもほとんどないので、留年はほとんどないです。

考古学部生は全体で50数名、人類学部生は全体で100名弱。
各学部ごとに毎年必修単位がある。私の場合は1年次の授業は全てが必修だった。
1年生は各学部ごとに受ける講義と、10名弱で受けるセミナーがある。
2年生以上は半分以上の単位が(学部内で)選択科目になり、どの講座も履修者は20名弱。おそらく人数の問題で希望が通らないことはほとんどないが、あった場合は3年生が優先。

最終的な成績には1年、2年、3年の成績が1:3:5の割合で組み込まれる。考古学部ではプラスαで70日間以上のFieldworkを行なっている必要がある。
卒論は必修単位で、3年次の単位の半分となるため、最終的な成績にも大きく影響する。

言語学の授業は主にLectureとTutorial。Lectureは教授の講義で40名程度。TutorialはTA(主にPhD生)が授業後に行うグループバックアップセッションで、1グループあたり約12名とわりと少人数です。

1年目は全科目必修で、言語学に関わる各分野(文構造を扱う統語論 Syntax、意味を扱う意味論 Semantics・語用論 Pragmatics、音を扱う音声学 Phonetics・音韻論 Phonology)の基礎。2年目以降は必修と、より専門的な選択科目(人数によっては開講されない場合あり)が混ざります。1年生の時点でもかなり専門的な内容に入るので油断は禁物!

選択科目のうち一定単位分Electiveという枠があり、Linguistics以外の学部の授業や、さらに他のロンドン大学カレッジの授業も取ることができます!

1年生の必修授業にはさらにCore Issuesというものがあって、最終学年のResearch ProjectでDissertation(卒論)を書かされるのでその準備として、ライティングスキルや資料の使い方などを教えてくれます。

・UCLでは、LinguisticsはBrain Science学部の一部であるDivision of Psychology and Language Sciences (PaLS) に属し、文系理系の区別がありません(他のイギリスの大学では基本的に文系で、Language & Literature系の学部に属することが多い)!そのためか心理学・脳科学との関連が重視され、Child Language Developmentの授業が全員必修(BScはさらにPsycholinguistics・Neurolinguisticsも必修)になっています。

・文理の区別がないので、学士号はBA(Bachelor of Arts)・BSc(Bachelor of Sciences)のどちらでも取得可能。さらに、BAは通常の3年制に加えて、3年目で1年間海外(英国外)の大学に交換留学する4年制のInternational Programmeも!International Programme生でなくても、成績など一定の条件を満たせば留学に申し込むこともできます。

・学部の特性上必然的にたくさんの言語にさらされるので、コミュニケーション好きな人は外国語実質学び放題(笑)。


Q. 何か印象に残っている授業はありましたか?

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World Archaeology:毎週違うLecturerがそれぞれの専門分野に付いて話してくれる。
毎週異なる地域・異なる時代に付いて話合っているのに、最後にはそれが繋がるのが面白い!

フィールドワーク!

Syntax(統語論)の授業。なんと秋タームと春タームで教授も学習内容もいきなりガラッと変わり、新学期の授業での先生の一言「秋タームの授業で3ヶ月かけて作り上げていったものすべて、春タームでは使わないので忘れなさい」は強烈で、毎週毎週の宿題はかなり困惑したこともあります。もっとも、秋タームでは「英語の構造・文法上のルールを模式的に表そう」というような感じで「文法をつくる」ことに重点をおいた授業だったのに対し、春タームはどちらかというと「さまざまな言語の文法現象を説明するために必要な理論の紹介」がメインだったので違うと言えば違うのですが(笑)。


3. 留学生について

Q. 留学生コミュニティについて、教えてください?

International studentsが半分以上なので、留学生だから肩身が狭い、とかは全くないです。ヨーロッパ圏からきている人と、中国からきている人が多いイメージ。ヨーロッパの人とかは、学期の間にあるリーディングウィーク(授業がない週)とかにすぐ実家に帰っててうらやましいです。私の政治・国際関係学部では、イギリス出身の子、フランス語が喋れる子、アジア圏出身の子、ってやんわりとグループができていて、やっぱりアジア人はアジア人と仲良くなりやすいみたいです。

大学院も含め48%の学生が留学生らしい。
多すぎるので、留学生全体のコミュニティは特にない。
学部内、寮内、部活内などで留学生の友達がすぐにできる。

学生全体の48%が留学生と、海外からの学生の割合もとても大きい!留学生全体でのコミュニティがあるというよりも、留学生たちの主な出身国ごとにあるSociety同士の交流という形でのインタラクションが盛んで、例えばJapan Society以外にもKorean SocietyやFrancophone Society、Spanish and Latin American Society、Chinese Societyなど多種多様です。


Q. 留学生に対して、大学からのサポートはありますか?

1年生が始まる前に留学生用のオリエンテーションはあるらしいですが、半数が留学生の大学なので特に特別扱いされる感じはないです。

Writing Support等をやっているが、留学生だけが対象という訳ではない。
留学生の割合が多いので、ビザ関係・銀行口座関係などあらゆる面のサポートが常に充実している。

留学生サポートに特化したInternational Student Support Teamがあり、何か困ったことがあればいつでもaskUCLというシステムを活用して様々な質問をすることができます。また、新年度開始前(9月中旬頃)には留学生対象のInternational Student Orientation Programme(ISOP)という説明会を毎年無料で開催しているので、参加してみるのもおすすめです。


Q. 日本人留学生や、日本にルーツを持つ人々と関わる機会はありますか?

Japan societyがあって、月に二回程度、地域の大学と一緒にPub nightとかのイベントをやっているので、自分から足を運べば幅広く日本の人に会う機会はあります。ただJapan Societyは3割が日本人で、7割は日本が好きな人ってイメージです。

大学の規模も大きいので、日本人も非常に多い。
Japan Societyを中心に薄い繋がりがあるらしい。

日本人は、中国人ほどではないですが留学生のなかではそこそこ多いです。UCLはJapan Ambassadorというポジションがあるほどに日本と強い関わりがあり、2015年から毎年夏に日英の優秀な高校生たちをUCLで交流させるサマープログラムの運営にも携わっています。またUCLのJapan Societyはロンドン大学全体のなかでも規模がそこそこ大きく、パブ会、映画観賞会、縁日などのイベントが企画されていたり、日本に興味があるNon-Japaneseの学生たちに向けて日本語レッスンをやっていたりします。さらに、メインキャンパスの中庭に建てられている、UCLに留学し近代日本の礎を築き上げた長州五傑(伊藤博文・井上馨ほか)の顕彰碑も人気スポットです!


4. 学生生活について

Q. 寮のシステムや雰囲気について教えてください。食事は提供されるのですか?

一年目はほぼ全員寮で、二年目からは各自で友達とフラットを借りて住む人がほとんどです。

どの寮に住むかは選べません。5月の終わりくらいまでにオンラインで希望の条件(ミールプラン・トイレの有無など)だけ選択して、あとは大学側が割り振るので、綺麗なところになるかもしれないし、パーティーの多いうるさいところになる可能性もあります。通学にバスが必要なくらい遠いところになる可能性もあるので、第一希望条件としては、Proximity to Universityを選ぶのが個人的にはお勧めです。

ちなみに、私はミールプランなしにして、毎日自炊するのは大変だったから外食やUber Eatsになっちゃうことも多かったけど、いつでも好きな日本食を作って食べれるのはすごく便利でした。外の道に面してる部屋だったので、最初のFreshers Weekや金曜土曜は酔っぱらった学生でものすごくうるさくて、最初は泣きそうだったけど、以外と慣れました(笑)

1年生は希望すれば必ず寮に入れる。寮には食事が付いているところとそうではないものがあり、選ぶことができる。
2年生以上は入れない可能性があるので、基本は自分たちで物件を借りる。

寮はUCL生専用のものもあれば、ロンドン市内の他の大学(KCL、QMなど)と共用するものもあり、1年生は希望すれば必ず寮に住むことができます。ただしある程度の希望(Catered/Self-catered、En suiteなど)は出せますが寮自体は選べないので、どの寮に入ることになるのかは決まってみるまでわかりません。食事は大多数の寮がSelf-cateredなので自炊となりますが、Catered(食事付き、少数派)の場合は平日2食(朝夕)、週末3食(朝昼夕)出ます。

入寮は強制ではないので、寮に住まないことを選択する1年生も少数派ですがいます。僕の場合は寮の希望も念のため出していましたが、立地条件や周辺環境等も考えて最終的にはシェアハウスを選びました。また、2年生以降は寮の部屋数が限られているので、基本は各自で物件を探すパターンが多いようです。


Q. 週末はどのようにして過ごしていますか?

私も含め、文系の生徒は授業が少なく(週4日、1日2時間とかしか授業がない…)、自分で勉強する時間も自由に確保できるので、週末・週中の概念があまりないです。空いている時間に20分ほど歩いてロンドン市内に出かけたり、Student Centreで勉強したり。
私はこの生活リズムに上手く慣れることができなくて、メリハリのない日々の中で引きこもりぎみ&昼夜逆転っぽくなってしまったので、毎日決まった時間に起きたり、何曜日はこれをする日!とかをしっかり決めて行動できる人に向いていると思います。

サークルとかは、それぞれ活動頻度も活動日もコミットメントも全然違うので、一概には言えない。スポーツ系でチームに属している人は決まった日時に練習があるみたいだけど、私が少しだけ参加していた音楽サークルは、幹部の子ばかりが仲良くてほかの人はちらほらしかイベントに参加していなかったり。

ハイキング部なのでハイキングに出かける
1週間分のリーディングの課題をまとめてこなし、平日に授業の復習・宿題をできるようにしている。
週末に勉強していない人は、全くしていないと思う。友達に博物館のボランティアなど課外活動を週末にまとめている人もいる。

パーティーはしたければpub、bar、クラブなどで随時。寮のコモンルームで毎晩必ず飲んでいる人がいる。しない人は全くしない。
学校全体のイベントはあまりない。部活内でのクリスマスパーティーなどが主流。

郊外のウィンブルドンまで安くて美味しい行きつけのタイカレー屋台に出かけたり、同期の友人たちとボードゲームカフェに行ったり、Japan Societyのイベントがあればそこに行ったりなど。シェアハウスに一緒に住んでいる人たちが連れてきたお友達も交えて、一緒にYouTubeを見たりすることもあります。あとは課題をやったり、気になるテーマの論文をネットで探して読み込んだりなど。時間割の関係で週7日中3-4日休みだったりするので、授業がない日はぶっちゃけ平日でも週末でもあまり変わらないです。


Q. 大学生活の中で、地域のコミュニティと関わることはありますか?

ロンドン大学群内の繋がりは強く、他の大学の図書館には自由に行くことができます。他の大学の授業を受けれる学部もあるようですが、私の学部は根念ん戸始まったばかりでまだそこまでのフレキシビリティがないのが少し残念です。

大都市なので、地域コミュニティは発達していない。
ロンドン中のリソースが使える。インターン等の機会が豊富。
ロンドン大学内であれば、どこの授業も受けられる。ただし、同じ内容の授業がUCL内で開設されていないことが前提。

Medicineのビルの近くに大学病院(UCLH)があって、たとえば医学部の研修だったり、言語学が関係するものだと言語聴覚療法のエキスパートも多いのでそういった面での繋がりが多いかと思います。

ロンドン大学組織はものすごく大きく、所属する各カレッジ(UCL、Kings、など)がそれぞれ個別の大学として独自に学位を授与していますが、同じ大学組織の一員である関係上、たとえば前述したElective等でKCLやQMの授業を取ったりすることも可能です。Society間でもカレッジ間の繋がりはそこそこあり、たとえば合同Pub Socialや各カレッジのJapan Society対抗の運動会などがあります。


5. 大学の周りの地域について

Q. 大学の周りは、どんな環境ですか?日本食は調達できますか?

大学の一本となりの道がTottenham Court Roadと言って、そこでだいたい何でもそろいます。スーパーも、文房具屋さんも、家具屋さんも、銀行も、ちょっとした雑貨屋もある!日本食屋もその通りだけで5件くらいあります。

その道を20分くらい歩くと、China TownやOxford Streetにも行けるので、日本に置き換えると、感覚的には渋谷から20分繁華街を歩いたら大学があるって感じかな?

基本的には人通りも多く治安はあまり悪くないけど、夜中はやっぱり危ないです。去年寮・大学から徒歩10分圏内で人が刺される事件が2回あった気がする…。夜遊びに行って11時とかに帰るときは、送ってもらうか、Uberとかをシェアして乗るようにしています。

大都市。日本でいうと東京の山手線内。
治安は割と良い。深夜にキャンパスの周りを歩いても大丈夫。
ロンドンの主要な場所の多くが徒歩圏内。大英博物館など。

周辺にはBritish Library、The British Museum、Wellcome Collectionなど美術館・博物館も多く、Russell Square、Tavistock Square、Gordon Square、Regent’s Parkなど公園・緑地へも歩いて行けます。またメインキャンパスの横をTottenham Court Roadが通っていたり、Brunswick Centre(小さな屋外ショッピングセンター)にも近いので買い物にも基本的には困らないです。治安は地区によりますが、大学周辺のBloomsburyはそこそこ良いと思います(日本の街でいうとやや本郷三丁目に近い?)


Q. 大学の周りの交通網はどんな感じですか?日本からのアクセスは?

バスも豊富だし、地下鉄の駅も大学の周りに5個くらいあるので、(King’s Cross, Euston Square, Euston, Russel Square, Warren Streetなど)行きたいところには30分あればどこでも行けます。
日本からは、ヒースロー空港につけばKing’s Cross駅までPicadilly Lineで一本(約1時間)なので、スーツが多少重くてもあまり困らない!

ヒースロー空港から地下鉄で一本(1時間くらい)

最寄駅だけでもWarren Street、Euston Square、Euston、King’s Cross & St Pancras、Russell Squareなどとロンドンの中心部に近く、地下鉄かバスがあれば基本的にどこでも行けます(笑)。Chinatown、Marble Archといった人気観光エリアや、ヒースロー空港方面の列車が発着するPaddington駅にもバスで一本で行けるのですごく便利です!ちなみにロンドンの交通はボストン等と同じくゾーン制で、学生の場合は18+ student oyster cardや16-25 Railcardを作っておくと割引がきいたりするのでもしロンドンに留学する場合は作っておくこと推奨。


6. 大学生の、本音!

Q. 大学の好きなところは、ずばり?

・ユニークで多様なバックグラウンドを持った生徒が非常に多いので、授業内のディスカッションでそれぞれ持ち寄れる情報にバラエティーがあり、濃密なディスカッションができるところ。(私の学部は50人弱の生徒がいて、21の国から大学に進学しています。その中でも、複数の国籍やルーツを持った学生も多く、また、2つ以上の国に住んだ経験がある生徒がほとんど!)
・専攻に特化した授業「だけ」勉強できるところ。私は今年度8個のmoduleを受講していたのですが、全て政治、IRに関係するもので、本当に自分の興味のあるフィールドに集中して学習できました。(たまには息抜きで別のことも勉強したくなる気持ちもあったけど、、、)
・学生全員にチューター(教授)がついており、勉強のことだけでなく、生活面、精神面のことでもなんでも気軽に相談できるところ。アドバイスをくれるだけでなく、カウンセラーを紹介してくれたり、その後も定期的にメールで様子を確認してくれたり、と、非常にケアが手厚いです。
・Department of Political Scienceでは、毎週のように政府機関で働く人や活動家を呼んで講演会が行われているので、授業外でも学ぶ機会が非常に多くあります。他の学部もたぶんあると思う!それぞれのデパートメントのサイトで、eventsのセクションを参考にしてみてください。

学部内でのサポートが厚い!学部がファミリー。
Personal TutorやDegree Tutorが、どんなことでも相談にのってくれる!
留学生が多いので、全体的にグローバルな考え方の人が多い!

逆に、寮は原則1人部屋・図書館は会話禁止の場所が多く、1人になりたい時は1人になれる。

考古学部は70日間以上のFieldwork(遺跡発掘など)が卒業条件に含まれていて、全員が研究支援金をもらってFieldworkに行ける。

・学生ごとのバックグラウンドは、かなり多様(アジア人もそこそこ)!何かわからないことがあれば、基本いつでもPersonal TutorやCourse Administratorに聞けば親身に相談に乗ってくれます。よく「放任主義」と言われますが、自分的には(学部にもよりますが)結構面倒見はいい大学かなという印象。

・立地面でも、ロンドンの中心部にあるため各方面へのアクセスが便利。意外と大学周辺には公園も多いので、例えばお昼休みに友達と公園に座って一緒に食べたりもできます!

・普段授業を受けているビルのすぐ近くにBrunswick Centreというショッピングセンターがあり、行きつけのスーパーやカフェも近くにたくさんあるので便利(日本風スフレパンケーキのお店もあります)。日によっては屋台が出ることもあって、特に韓国チヂミの屋台がものすごく美味しいです!

・「London’s Global University」を標榜していて、キャンパスの雰囲気はとにかくオープン。

・学部にもよるが、他の大学では取れないような組み合わせで授業をとることができるところも好きです!(アメリカのダブルメジャーほどではないかもですが)


Q. 反対に、大学に対して不満に感じるところはありますか?

・とにかく授業が少ないこと。文系は、週に6時間~15時間(私は8時間)。自主学習がメインで、慣れてくれば自分に会った勉強スタイルを見つけられると先輩にも言われたけど、なかなかモチベーションをあげて勉強に取り組むのが大変。
・3学期も授業はゼロ!試験をするためだけの学期なので、試験が少ない文系の学部は登校日が1日、2日とかになることもあります…
・シティユニバーシティなので、本当に授業を受けるためだけに大学に行く感じで、積極的に人に関わることを好まない人は友達を作るのが難しいです。自分から人を誘ったり、積極的にサークルに参加していろんなイベントに行かない限り、なかなか大変です。

・イギリス気候なので、冬は基本曇りか雨
・ロンドンのど真ん中にあるので、勉強だけに集中しやすい環境ではないかもしれない
・大学全体のコミュニティ感覚は皆無。大学に入学すると言うよりは、学部に入学しているイメージ。放任主義&個人主義
↑これが好きな人には向いています!!

・大学全体の一員というよりも学部・学科の一員という側面が強いので、同学年内でも学部が違うと、同じSocietyに入っていない限りはあまり繋がりは強くないです。

・大学と町が混ざり合っているのに加え、必修の授業でも単元によって授業を受けるビルが違うので、慣れないうちはかなり迷いやすいかも…。特に、前後の授業が違うビルで移動にある程度時間がかかったりするようなパターンの場合は要注意!!

・ストライキが起こるとかなりの授業が休講。特に、2019/20年度は秋ターム・春ターム両方でストが起こったため全体の半分くらい授業がつぶれました、、(その分、休みが増えたので結果オーライ?笑)


Q. 大学には、面白い伝統やイベントがありますか?

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学部のChinese New Year Party、Japan Societyの企画するPub Socialなど


Q. 大学のカフェテリアのおすすめメニューは?!

個人的な感想で言うと、はずれをひかない限り「食べられないほど美味しくない」なんてことはないけど、残念ながらこれと言ってめちゃくちゃおいしいご飯があるでもない。味が薄めなことが多いです。ピザやラザニア、チーズとトマトソースのホットラップとか、小さいケーキ類は、結構味も濃くておいしいかも!
ただ、カフェテリアにわざわざ行かなくても、街のど真ん中にあるのでなんでもウーバーで頼んだり買いに行ったりできます!

寮のイングリッシュ・ブレックファスト!
寮のご飯は割と美味しくて、毎食満足してます。
キャンパス内のカフェテリアはあまり期待できませんが、
強いて言うならピザが美味しいかな?
キャンパス内外に普通の売店があるので、そっちを頼ることの方が多いです。

寮に入っていないのでカフェテリアのメニューはよくわからないですが、一部の友人たち曰く味はまずまず(汗)とのこと、、
自分の場合はUCLに通っているほかの日本人の先輩たちとシェアハウスに住んでいるのですが、1人ものすごく料理上手な先輩がいるのでそれで生きながらえてます(特に角煮が最高!)
あとは授業を受けているビルの近くの(学内外問わず)売店もそこそこ使えます。また、毎週木曜日に大学近くの広場に出るFarmers Marketはものすごくバラエティが豊富で味もよく、特にインド料理屋台がかなり美味しいのでおすすめです!


7. 大学生からのメッセージ

Q. これから大学への留学を目指す人に、アドバイスはありますか?

リソースの少ない中で海外大学進学を目指すのは、なかなかに大変な道のりとなることと思います。ただ、このウェブサイトに寄稿している人を含め、海外大学に実際に進学している日本人留学生の仲間はたくさんいます。Facebookなどでいろいろな座談会を見つけたり、ダイレクトメッセージを送ってみるなど周りの人を頼っていきましょう!ほとんどの人は快く情報を提供してくれると思います。

なかなか17歳や18歳で何がやりたいかなんて明確にはわからない人の方が多いと思いますが、そこの部分を頑張って突き詰めて、その夢の方向性に向かって少し進めそうな大学を受けてみるのが大事です。なんでこの大学にいきたいのか、そこで何がしたいのか、をしっかり自分の中で構築できたら、受験に対するモチベーションも上がるでしょうし、本当にやりたいことに近づいた進路選択・キャリア選択ができると思います。
それを考えるための一手段として、このウェブサイトや、前述したFacebookなどでの情報収集を活用してもらえたら嬉しいです。

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イギリスの大学に留学する場合、基本的に日本の高校から直接は行けず、IBをやっていない場合は現地の高校課程に相当するA levelの試験を受けるか、1年間のFoundation Programmeを経る必要があります。また、出願は大学入学の1年前くらいからはじまり、UCASというシステムを使って一括で出すことになります。学部の志望校は5校までしか選べないので、大学選びや学部選びは慎重に!日本の高校にいるうちから、自分のやりたい分野のイメージをある程度持ってリサーチをしておくとよいでしょう。

準備、受験、IELTS、ビザ取得等、きっと多くの困難が待ち受けると思いますが、諦めずに自分を信じて乗り切ってください!実際に留学をして得られた経験・知識は、決して無駄にはなりません。もし志望校に落ちてしまった場合でも、慌てないで!意外なところからオファーがくるかもしれません(実際自分もそうでした)。皆さんの留学が素敵なものになることを願っています。