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インタビュー①|噴水に投げられる!? 西海岸ポモナ大学での学生生活

2023年 1月 20日

 

第1回 インタビュー対象者
  • 名 前: YC
  • 大 学: Pomona College (アメリカ)
  • 学 年: 1年生(2022年7月時点)
  • 専 攻: 神経科学
  • 副専攻: 心理学 (予定)

 




周囲の環境について

ーまずは、大学周辺の天候から教えてください。

カラッとしています!砂漠地帯のような感じで、夜は寒くなります。だけど基本的には温暖です。

ー1年通じてそうなのですか?

はい、アメリカの他の地域よりは常に暖かいと思います。冬も寒くはなるけど、雪は降りません。なので結構快適な天候だと思います。

ー雨も降らないんですか?

そうですね、昨年はそれほど降りませんでした!

ー他の都市へのアクセスはいかがですか?

LAが1番近くて電車で1時間くらいかな。ただ、車社会なので車があればもっと楽だと思います。

ー日用品の買い足しはどこでしていますか?

Claremontの街でも買えますが、少し高いので、Targetなどのというショッピングセンターで買う人が多いです。
あとはTargetという大型スーパーへはバスで15分くらいで行けます。無料のパスをもらっているので、交通費もかかりません。

ー物価はどんな感じですか?やっぱり高いですか?

Targetは安めだけど、Claremontの街は少し高いって聞きますね。

ー総合して、大学のロケーションのメリット/デメリットを教えてください!

私は結構好きです!
天候は非常に良くて、半袖で過ごせる期間が長いし、冬でも薄手のダウンで済むのは楽です。日用品も近くで買い足せるし、Claremontには美味しいラーメン屋さんや日本食屋さんがあるところも好きです!

デメリットとしては、私は結構満足しているので強いて言えばですが、街の周辺の高めな物価や車があった方が良いところですかね。
バスや電車があるしそれで十分だとは感じますが、時刻通りにこなかったり車社会だったりするので、それはデメリットかもしれません。



大学生活について

ー次に、大学生活での食事はどうですか。

Pomonaは食堂が3つあるので、メニューを見て違うところに行くこともできます。
また、ミールプラン(*)に入っているフードトラックがくるのも良いですね。たこ焼きやカレーライスが食べられることもありますよ。

*ミールプラン:1週間の食事の回数や、学内で使えるお金に関するプラン

ーバリエーション豊富ですね!

そうなんです!
あと、5Cっていうコンソーシアム(*)があるから、本当にバリエーションは豊か!

*コンソーシアム:近隣大学が集まった組織

ーいいですね!

Pomonaの食堂のことだけをいうと、寿司やラーメンもあるし、ヴィーガンオプションもあるし、アレルギーへの配慮もされていて、良いなと思います。

ー学校の外のレストラン等も利用されたことはありますか?

あります!よく行くのは学校の近くのラーメン屋さんです。
あとは地中海料理や、イタリアン、タイ料理、お寿司のレストランもありますよ。お祝い事やテスト明けのお疲れ様会等で行くことが多いです!

ー次に寮の話に移ります。部屋はどのように選びますか?

まず1年生はルームメイトを事前に自分で決めるか、大学に決めてもらうことができます。後者であれば、自分の生活リズムや、優先することを書いて大学に提出します。それを基に、大学がルームメイトや寮を割り振ってくれます。

ー他学年だとどうですか?

普通はroom drawという形式で決めます。割り当てられた時間に、残っている部屋から自分の好きな部屋を選ぶ仕組みです。高学年になるほど、早めの時間が割り当てられます。
私は来年オルデンボーグという多言語の寮に住むことになったので、この方法ではなく、別の選考で寮が決まりました。

ー寮の清潔度はいかがですか?

私が1年生の時に住んでいた寮は、恐らくキャンパス内で最小の寮で、清潔感はあったと思います。でも人によって清潔感の定義が異なるので、時々清潔だと感じられないこともありました。
あとポモナにはスポンサーグループというものがあって、同じ寮に住む15人ほどのグループが組まれます。なので、それぞれのグループの雰囲気によるところもあるなと思います。

ーそのグループは共同で何かすることもあるんですか?

オリエンテーション中にアイスブレイクしたり、一緒に行動したりしました。
学期中も「スポンサーディナー」と言ってみんなで一緒に食事したり、誕生日のときには「Fountaining」という誕生日の人を噴水に投げ入れるポモナ独自の風習があり、それをスポンサーグループで行ったりします。今でもスポンサーグループの友達とはとても仲が良いです。

ー大学施設に関する質問に移ります。ポモナは5Cと呼ばれるコンソーシアムでも有名だと思いますが、5Cならではの施設観点での良さはありますか?

そうですね。まず、Claremont McKennaのジムはとても人気で、それを使うためにClaremont McKennaの体育の授業をとる人もいるほどです。
あとは、理系の授業がすごく有名なHarvey Muddは、作業場があって「理系!」が伝わってきました笑 Scrippsは非常に美しいキャンパスで、Pitzerはサボテンや壁画が印象的です。

ーそれぞれの大学へのアクセスはどうなっていますか?

それぞれ歩いて行ける距離にあります!気軽に他大学に行けますよ。



1日のスケジュールについて

ー1日の流れを教えてください

平日・休日、試験前は以下のような感じです。

ー授業の雰囲気や様子について教えてください

私はまだ理系の入門の授業しか取っていませんが、実践や応用を気にしているという印象があります。
ID1というライティングセミナーがあるのですが、それはディスカッションベースで、リベカレのイメージに合った授業だなと感じました。
心理科学ではみんなで研究プロジェクトを作り、実際にポスターセッションで発表する、という授業もありました。

ー1年の中で楽しい時期や辛い時期はいつですか?

辛い時期は試験前!
私はPre-medというコースをとっていて、実験に加えて、生物や化学は定期テストが多いので忙しいです。テストが終わったと思ったら、また次のテストの準備をしなくてはならないので大変ですね。

ー楽しい時期はありますか?

テスト終わった後かな(笑) あとオリエンテーションも楽しかったです。

ー以前、誕生日に特別な風習があると聞いたのですが…。

あります!
誕生日になると、さりげなく好きな噴水を聞かれて、噴水に投げられるというイベントがあります。
もちろん投げられたくない人もいると思うので、これもさりげなく投げられたいかどうか聞いてくれますよ(笑)

ー投げられましたか?笑

言語の施設の近くに素敵な噴水があるのでそこに投げていただきました(笑)

ー面白いイベントですね!ちなみに、長期休暇についてはどのように過ごしましたか?

私の場合はコロナの影響でそこまで沢山はできていませんが、この夏はインターンをしています!
友人でもインターンをしたり、好きなことに打ち込む人が多いと思います。



課外活動について

ー続いて、課外活動について伺います。何かされていますか?

2学期は勉強のために控えめでしたが、1学期は色々とやっていました。
まずボールルームダンスで、Claremont College Ballroom Dancig Company(CCBDC)に入っていたのですが、アメリカの大学で3番目に大きなボールルームチームらしいです!
あとは5C Science Busという小学生に科学の楽しさを教えるボランティアや、パンを作って販売し、売上を地域の食に関する団体に寄付するボランティアにも参加しました。

ー全て大学でやってる活動ですか?

そうです!
あとはPomonaの敷地内に農地があって、そこで野菜収穫の手伝いをする活動もあってそれにも参加してみたいなと思ってます。

ー2学期は活動を抑えめにしてたとありましたが、そこは自由に選べるんですか?

そうですね。私が1学期に特に頑張っていたのはCCBDCの活動ですが、練習等で結構時間を使うので2学期はお休みし、その分5C Science Busに参加したりしていました。

ーインターンや留学の機会は多いですか?

多いと思います!3年生で留学に行く人が多いですが、プログラムも充実していると聞きます。
ただ、普段は3年生が留学でキャンパスにいないけど、昨年はコロナの影響で留学に行けなかった先輩がキャンパスに残っていたので、寮の部屋の確保に影響があったみたいです。
普段であれば問題のないことなので、それほど例年は留学に行く人が多いんだなと感じました。

ーインターンに関してはいかがですか?

とてもサポートがあると思います。キャリアセンターでは、履歴書を一から書くことを手伝ってくれるだけでなく、インターン先での活動資金を支援してくれるPCIP (Pomona College Internship Program) というプログラムなどもあります。
また、Claremont McKennaのシリコンバレーでのインターンプログラムなど、5Cのコンソーシアムが提供しているプログラムにも参加できたりするので、豊富な機会があると思います。



大学コミュニティについて

ーPomonaに日本人はどれくらいいますか?

私の学年には4人いて、基本的には1学年に2〜3人いると思います。5C内でいうとそこそこ多くいると思います。

ーその点においてメリット・デメリットはあると思いますか?

私はあまり日本人のコミュニティと深く関わっているわけではないのですが、とても頼れる環境だと思います。
Pomonaと5Cの日本人のグループチャットがあって、コロナ禍では非常に役に立ちました。隔離や検査に関して情報共有ができたのは、とても頼もしかったです。



メリット・デメリットについて

ー大学の良いところと、期待と異なったことは何でしょうか?

まず悪かったところから言うと、他大もそうかもしれませんが、大学の運営側がやっていることが不透明だなと感じたり、学生とのコミュニケーション不足かなと感じたりすることがあります。
例えばコロナの対応で、事前に知らされていなかったことがあったりしました。そこは改善の余地があると思いますが、その一方でサポートもあって、留学生用にemergency fundがあって、必要な場合は申請して使うことができます。

ー逆に良いと感じるのはどんなところでしょうか。

「人」かな!
他の人のためになりたい、他の人を助けたいと思っている人が多いなと思います。
例えば課題でわからないことがあれば、助けてくれる人が本当に多いです。友人だけでなく、教授も「教えたい」と考えている人が多く、学習へのサポート体制がしっかりしている印象です。office hourを使って私もよく質問しに行っています。
基礎的な質問で申し訳ないと感じることもありましたが、「教えることが自分の仕事で、教えたいから教えているんだ」と言ってくれる教授もいて、とても救われました。

ー素敵すぎます…!

また、精神面へのサポートも充実しています。勉強や課外活動に一生懸命な分、一杯一杯になってしまうPomona生もいますが、その際の学校のサポートもあります。

学習面に関してもっと話したいので話しますね(笑)

ーぜひ聞かせてください!

Pomonaにはメンターセッションやオフィスアワーに加えて、無料の1対1のチューターリングができるセンターもあります。あとはライティングセンターではアイデア出しから手伝ってくれますし、スピーキングやプレゼンの練習をしてくれる場所もあります。
他にも学習障害の生徒のためにノートを代わりに取る仕事をしている人がいたり、テストで長めに時間が取れたり、その辺りのサポートも非常に充実していると感じます!

ーサポートの充実が素晴らしいですね!

あと校内に生徒運営の美味しいタピオカ屋さんがあるので、タピオカが好きな人はぜひ!



最後に

ーそれでは最後に、Pomonaへの受験を考えている方へメッセージをお願いします!

Pomonaは 自分が大学で学んだことを社会に貢献できる人を求めている大学 だと個人的には思います。
人の温かいコミュニティを探している人や、天候や食べ物に恵まれている場所が良いと思う人はぜひPomonaに来てください!
これから受験する人は、自分の学びたいことを追求できる環境や、自分に合った大学を探してほしいので、ぜひ在校生と話してほしいなと思います。様々な人と繋がってみてください!