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MIT: 学生の声

実際に進学している学生に、それぞれの学生生活や、学校について感じていることについて聞いてみました。

回答してくれた学生: Yukimi

1. 校風について

Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

Mens et Manus (Mind and Hand).実験やプロジェクトの授業がとても多い。また、授業外でも趣味でいろいろなものをつくる人が多い。(例えば自分の寮では小屋を建ててお化け屋敷を手作りする)


Q. 学生は、どんな雰囲気ですか?

面白い人が多い。ハッキング(いたずら)の文化がある。愛校心が強い人が多いと思う。競い合うよりも助け合う精神が強い。人種的には白人・アジア人が多い。


Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

教授による。全体として、授業に力を入れている教授が多い。フレンドリーで、学生に授業を理解してもらいたいと強く思っている教授が多いと思う。ほとんどの場合、教授との距離は近いと思う。特に研究やプロジェクトの授業では教授との距離が一気に近くなる。


2. 授業・カリキュラムについて

Q. 授業・カリキュラムはどんな感じですか?卒業要件などについても、教えてください。

始めは数百人規模のクラスが多いが、専門科目になるにつれて小規模(20人など)になっていくことが多い。工学系は3,4年生で大きなプロジェクトの授業がある。言語の授業は18人までとなっている。言語の履修は必要ない。GIRと言われる全学必修要件がある(大まかには数学、物理、化学、生物の基礎、ライティング、文系を計8科目、体育、水泳のテスト)。履修したいコースは自由に取れる。文系科目もかなり充実しているし、もしも学びたい授業が開講されていなければ、自転車で20分ほどのハーバードで履修して単位を使うことができる。


Q. 何か印象に残っている授業はありましたか?

アナログ回路の実験の授業。週に20時間ほど実験室で課題に取り組んだ。初めての回路の実習の授業だったが、授業の終わりには手作りの完全アナログの電子ピアノをデザイン・作製した。(何をデザインするかはペアで決めて、設計から作成まで行った)スタッフがどんな質問にも答えてくれて、たくさんのことが学べる濃い授業だった。また、毎晩深夜までクラスメイトと課題やプロジェクトに取り組みながら、学科の友達がたくさんできた。


3. 留学生について

Q. 留学生コミュニティについて、教えてください?

留学生は10%ほど(一学年100人ほど)・留学生のコミュニティよりも、それぞれアメリカ人と混ざって寮・専攻・クラブなどのコミュニティに居場所を見つけている


Q. 留学生に対して、大学からのサポートはありますか?

アメリカ人と同様にneed blind/ need basedの奨学金有・ライティングの授業(レベルチェックテスト後、留学生用、もしくはアメリカ人と混ざって受講)・OPT/ CPTのサポート・Thanksgiving等のときに訪ねられるホストファミリーのマッチング


Q. 日本人留学生や、日本にルーツを持つ人々と関わる機会はありますか?

コミュニティが密というよりは、個人レベルの付き合いが多い。


4. 学生生活について

Q. 寮のシステムや雰囲気について教えてください。食事は提供されるのですか?

食堂がついている寮に住む場合はミールプランに必ず加入(高い)。食堂がない寮もある。寮によって文化が全然違う。2年生からはfraternity/sororityのハウスに住むという選択肢もある。


Q. 週末はどのようにして過ごしていますか?

自分の場合は金曜夜は友達と映画やアニメを見て、土曜は勉強して、日曜は出かけたりご飯を作ったりしてゆっくりする。周りの学生も、土日片方は勉強して片方は休む人が多いと思う。パーティーは盛ん(らしい)。学内イベントも多い。課外活動も熱心な人が多い。特にアカペラやダンスは熱心な人が多い。スポーツはそれほど盛んではない(スポーツ入試がないため)。


Q. 大学生活の中で、地域のコミュニティと関わることはありますか?

ハーバード大学と単位交換ができる。実際に言語などの授業をハーバードで取っていた人を数人知っている。また、Wellesley大学の学生が授業を取りに来ていることがある。日本人同士では周辺大学との交流もしたい人はしている。


5. 大学の周りの地域について

Q. 大学の周りは、どんな環境ですか?日本食は調達できますか?

感覚としては福岡くらい。治安は全体として良いと思う。


Q. 大学の周りの交通網はどんな感じですか?日本からのアクセスは?

歩いて10分でボストン。ボストンの空港からは車で30分くらい。東京からボストンへの直行便が出ている。キャンパス内と、ボストンのfraternityなどへは無料のバスがある。


6. 大学生の、本音!

Q. 大学の好きなところは、ずばり?

競い合うよりも助け合う学びの精神。良い意味で変な人がたくさんいるところ。エリートっぽい人が少ないところ。楽しむところはちゃんと楽しむところ。好きで勉強している人が多いところ。もっと実用的なところでは、一年生から学部生が研究に携われるところ、授業のレベルが高いこと、留学生へもアメリカ人と同じように奨学金が充実しているところ、MISTIと呼ばれる海外インターンシップのプログラムも充実しているところ。


Q. 反対に、大学に対して不満に感じるところはありますか?

冬はとても寒い。物価が高い。


Q. 大学には、面白い伝統やイベントがありますか?

CPW(Campus Preview Weekend)、ハッキング


Q. 大学のカフェテリアのおすすめメニューは?!

カスタムメイドのオムレツ


7. 大学生からのメッセージ

Q. これから大学への留学を目指す人に、アドバイスはありますか?

国内国外に限らず、自分にあった大学に行くのが一番いいと思う。メリット、デメリットを全部考えた上で決断してほしい。決断したら、あとで後悔しないように精一杯できることをやってほしい。