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Macalester College: 学生の声

実際に進学している学生に、それぞれの学生生活や、学校について感じていることについて聞いてみました。

回答してくれた学生: K.N.

1. 校風について

Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

A thriving campus for allということで学生に対するサポート体制やDiversity & Inclusionを大切にしています。毎年秋学期にはInternational Roundtableというイベントが開かれ、そこではゲストスピーカーだけでなく学生にもよって開かれるセッションが数多くあり、人権問題や国際情勢などについて議論しあいます。また、ほぼ全生徒が必ず自己紹介の時にそれぞれのpronounをいうのも特徴の一つかと思います。また、イベントの最初やシラバスのはじめなどに今マカレスターがある土地は元々ネイティブのダコタ族の土地であった事実を認める文章が読まれる、または記載されています。


Q. 学生は、どんな雰囲気ですか?

全体的に優しく、和やかな雰囲気です。完璧主義者の人も多く、期末前などはよく夜遅くまで勉強している人も見かけます。人種的にもかなり多様なのでここもすごく国際色を感じられるところかと思います。保守的な生徒もいますが、リベラルの生徒がかなり多いです。


Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

教授はかなりフレンドリーで、いつでも授業内外で困っていることがないかなどとても身近に接してくれます。何か困ったこと(どうしても課題の提出期限の延長が必要!など)があるときは教授が一緒になってベストな解決方法を探してくれます。また、多くの学科で毎週のように集まりが開かれ、特に心理学では毎週金曜日に教授が学生に対して食べ物を配り、学生、教授共に交流する機会もあります。(ナチョス、バナナフリップ、パイなど結構おいしいものが出ます!)


2. 授業・カリキュラムについて

Q. 授業・カリキュラムはどんな感じですか?卒業要件などについても、教えてください。

留学生は語学の要件を免除されますが、それ以外は基本4学期分の語学の授業を取る必要があります。US Identities and DifferencesとInternationalismという特殊なrequirementを除けば他はかなり他リベラルアーツ大学と似ています。ただ、マカレスターではPEは必須ではありません。
1つのクラスでいくつかのrequirementを満たせるものもかなりあるので多くの学生がダブルメジャーをしています。また、マカレスターのFirst Year Courseにはフィールドトリップが多いものなども多く、クラスによっては全員が同じ寮のフロアに住むものもあり、授業以上の経験ができます。また、クラスの規模も一部の大きなレクチャーのクラスが稀に50人程になりますが、基本多くて30人になっています。レベルが上がるにつれてクラスの規模も小さくなることがほとんどです。


Q. 何か印象に残っている授業はありましたか?

1年生の秋学期に取った心理学入門の授業です。心理学入門といいつつ心理学全分野のかなり広い範囲を学ぶ授業だったためかなり大変でした。ただ、毎週このクラスには90分のラボがついてきて、そのラボでは実際にラットを配られ、実際に様々な行動を教えたり、プールで泳がせたり等実際にクラスで学んだことを試すことができたので、ますます心理学を学びたいという気持ちが強まったのを覚えています。


3. 留学生について

Q. 留学生コミュニティについて、教えてください?

学内で合わせて315人の留学生がいて、そのうち約4割が中国人の学生です。アジア圏からの留学生はかなり多いですが、全部で70か国以上からの留学生が現在在学しています。
留学生はプリオリエンテーションといってオリエンテーションの前に別のオリエンテーションに参加しなくてはいけないので、ここで仲良くなることが多いです。


Q. 留学生に対して、大学からのサポートはありますか?

上級生によるメンタリング制度の他、スタッフによるチェックイン、ライティングのピアメンタリング制度などもあります。希望者は大学側がホストファミリーを探してくれるため、この制度を利用している留学生は多いです。ビザ関連の書類や口座の作成、税金の支払い手続き等も手取り足取り丁寧に教えてくれます。


Q. 日本人留学生や、日本にルーツを持つ人々と関わる機会はありますか?

日本語学科があり日本語を話すJapan Houseというハウジングもあり、そこでは定期的に日本文化に関連したイベントが開かれます。また、ミネアポリス、セントポールにいる日本人、日系の学生で月に一度集まり日本食を食べる機会などもあります。あとは近くのComo Park Zoo & Conservatoryには日本庭園があり、茶会が開かれたりする他、お盆の時期にはお祭りが開かれます。


4. 学生生活について

Q. 寮のシステムや雰囲気について教えてください。食事は提供されるのですか?

1, 2年生は原則寮、または大学のハウスに住みます。この期間は一部の人を除いて全員がミールプランに入る必要があります。
ミールプランは全て同じ値段で3種類あり、それぞれフレックスポイント(売店でお金と同じように使えるポイント)とミールスワイプのバランスが違います。
寮の種類もたくさんあり、1人部屋、2人部屋の他にはスイートといってちょっとしたリビングルームに1人部屋が2~3部屋ついているものもあります。ハウスにはビーガンの人限定のものや言語別のものなどもあります。
3, 4年生になると一軒家を何人かでシェアしたり個人でアパートを貸りたりしてオフキャンパスに住んでいる人が多いようです。


Q. 週末はどのようにして過ごしていますか?

一部の人は金曜・土曜にパーティーをする人もいますが、他の大きな大学に比べるとかなり静かな方です。セントポールに位置していることもあり、ミネアポリスのライブハウスやクラブにいく生徒もいたりします。
マカレスターが位置している通りには多くの美味しいカフェやレストランがあるので、週末に外食に行く人は多いです。
宿題もかなり量があるので、週末のうち必ず1日はほぼ勉強に費やしている人が多いかと思います。
天気がいい日には日向ぼっこをしたり、ハンモックでリラックスしたりしてる人をよく見ます。


Q. 大学生活の中で、地域のコミュニティと関わることはありますか?

近くの小中高や博物館、美術館、動物園、地元のクリニック等々様々な場所で学期中にボランティアやインターンをしている人は多いです。メイヨ―クリニックなども比較的近く、メイヨ―クリニックとコラボをしたプログラムなどもあります。また、ミネソタ大学や近隣4大学で追加料金を払うことなく授業を受けることもできます。


5. 大学の周りの地域について

Q. 大学の周りは、どんな環境ですか?日本食は調達できますか?

大学はGrand Avenueというセントポールの中でも裕福なエリアに位置しているので、治安もかなりいいです。セントポール自体はミネソタ州の州都で人口は約28万人程です。
近くにはSuper Target, Whole Foodsや多くのレストラン、カフェなどがあります。


Q. 大学の周りの交通網はどんな感じですか?日本からのアクセスは?

ミネアポリスセントポール国際空港からは車で15分、羽田ミネアポリス間ではデルタによる直行便も運航しています。
ミネアポリスのダウンタウンまでもバスで40分、車で15分ほどの距離です。大学のキャンパス自体は小さいのでシャトルバスはありませんが、公共交通機関を半額で乗ることが出来ます(一回乗ると2時間乗り放題で、半額の場合1人$1です。)


6. 大学生の、本音!

Q. 大学の好きなところは、ずばり?

夏休みや冬休みに行われる学外のインターンシップやスタートアップを行うための奨学金などが用意されている他、NSFからリベラルアーツカレッジの中で最も多く研究費支援を受けています。また、ロケーションもミネソタの州都に位置しており交通の便もかなり発達していることから、ミネソタ大学や周りの他大学で研究やインターンシップを行っている学生も多いです!また、追加料金を払うことなくミネソタ大学(語学のみ)や他大学(制限なし)で授業も受けられるのであまり学べる分野の制限を感じることはありません。
少人数の中1学年で約50か国以上から生徒が来ているので国際色がかなり豊かです。教授、生徒、スタッフみんながとても優しいのでいつも助け合いのびのびできる環境が出来ています。


Q. 反対に、大学に対して不満に感じるところはありますか?

冬はかなり寒く、寒いときには-30℃近くになることもよくあります(ただ、外を出ないで建物間を移動できるようになっているところもあるので慣れればあまり気になりません)。


Q. 大学には、面白い伝統やイベントがありますか?

PAWS@MACというサービスがあり、学内のスタッフなどが所有している何頭かのセラピードッグが週に数日間決まった時間に決まった場所に来てくれます。実家では2匹犬を飼っているので、しょっちゅう通って癒されています。


Q. 大学のカフェテリアのおすすめメニューは?!

ベジタリアン・ビーガンメニューも豊富にあるのでバランス良く食べられるメニューになってます!朝食は同じようなメニューが並ぶことも多いですが、種類が豊富にあるので結構飽きません。特にペイストリー、スイーツとスープは外れがないです(カフェテリアは食べ放題になってるのでスイーツばかり取らないようにするのが大変です…)。ピザも石窯で作られるのですごく美味しいです!カフェテリア以外にも売店が何か所かあり、スムージーやギリシャ料理、サンドイッチなども買えるので(ミールスワイプも使えます!)普通に食べ物関連で困ることはあまりありません!


7. 大学生からのメッセージ

Q. これから大学への留学を目指す人に、アドバイスはありますか?

マカレスターは来年からテストのスコアを出す必要がなくなり、受験料も無料になることが決まりました。テストのスコアやGPAでストレスがたまることもあるかもしれませんが、大学は自分の興味を見つけたり、それを楽しく深堀りできる環境だと思うので、それぞれの夢に向けて頑張ってください!