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Princeton University: 学生の声

実際に進学している学生に、それぞれの学生生活や、学校について感じていることについて聞いてみました。

回答してくれた学生: EM,DK

1. 校風について

Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

“In the Nation’s Service and the Service of Humanity”

「学際的 (Interdisciplinary)」ープリンストン大学はリベラルアーツ教育を取り入れている。そのため、専攻以外の他分野の授業が受けやすく、学際的な学びがしやすい。

「理論 (Theory)」ープリンストン大学のカリキュラムは全体として基礎理論に力を入れている。そのため、理科や数学は非常に充実した授業が設けられているが、エンジニアリングなどの実践に重きを置いた学問では物足りないかもしれない。


Q. 学生は、どんな雰囲気ですか?

性格:いろんな人がいますが、共通して言えるのはみんな勉強熱心で努力家ということです。

メリハリ:Study hard, play harderの典型という感じがします。パーティが好きな人は存分にパーティができるけど、嫌いな人はプレッシャーは感じない環境かと思います。

愛校心:めちゃくちゃ高いです!笑

才能:学問的にも優秀で、しかもスポーツもできる。とか、キャリアを真剣に考えていて活発だけど、趣味にもどっぷり浸かってる、みたいなオールマイティで面白い人が多いです。

思考の傾向:やっぱり政治的には大学なのでリベラルな人が多いですが、保守系の人もある一定数います。でも大学としてはリベラルかな。

人種構成:歴史的には白人男性向けの大学ではありましたが、今は人種的にも経済状況的にもダイバーシティを大切にしている大学です。Financial Aidが充実しているのも、この点があると思います。

生徒は全体的に真面目で学問に対して積極的である。才能に恵まれた生徒も多く、度々驚かされる。愛校心が強いとは言えない。他の大学に比べてアジア人が少し多めだといわれている。


Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

教えるのが好きな教授が多い:私が今まで取った中では学生に教えるのが好きで熱心な教授がほとんどです。例えば教え方も分かりづらい、とコメントをすれば、何か変えようと努力してくれたり、個人的に相談に乗ってくれたりする教授が多いです。

賢すぎて言っていることがワケわからない教授もいる:分野によりますが、普段やっている研究の次元が高すぎて、学生のレベルまで降りてきてくれない教授もいます。そんな時は、TAとして入っているPhDの学生が助け舟で、今までに何度も助けられました。

印象に残っている教授:たくさんいますが、アリストテレスの教えに沿って生活している、と言っていた哲学の先生は衝撃でした笑。

非常に熱心な教授が多い。教授は全員原則として授業を教えることが決まりになっているため、研究だけに熱中している教授は非常に少ない。


2. 授業・カリキュラムについて

Q. 授業・カリキュラムはどんな感じですか?卒業要件などについても、教えてください。

クラス:ほぼ全ての授業がPreceptorial Systemを導入しています。これは、大規模講義&小規模ディスカッションがセットになっているということで、例えばIntro to Microeconomicsのような大人数の授業をとっても、必ず15人程度のPreceptと言うセッションがセットになっています。分野にもよりますが、それ以外にも小規模の授業が多く、例えば言語だと4~5人、セミナーだと10~15人という規模が多いです。

必修科目:プリンストン生は全員1年生の時にWriting Seminarという論文執筆の特訓セミナーを取らなければいけません。個人的には大変でしたが、すごく役に立ちました。大学では論文を読み漁ってペーパーを書く力が必要不可欠なので、良いトレーニングになりました。

ユニークなプログラム:理系ではIntegrated Science Curriculum (通称ISC)、文系ではHumanities Sequence(通称HUM)という授業があります。どちらも通年のInterdiciplinary分野横断型の総合プログラムで、他の授業と比べるととてもヘビーですが、ISCは理系の研究、HUMは政治哲学や文学の全容をつかめる、特別なプログラムです。(私はHUMを取った経験があり、知り合いにISCを取った人が数名いるので、興味があれば聞いてください〜)

Language Requirement はあるが、外国の高校を卒業したものは原則それを回避できる。履修条件を満たしていない授業でも、教授に説明して履修できたりできる。学部生として大学院生向けの授業を受けることも可能である。一年生向けにはフレッシュマン・セミナーという授業があり、少人数で教授と密着して非常に専門性が高い授業が受講できる。個人的には非常におススメ。


Q. 何か印象に残っている授業はありましたか?

n/a

FRS161のフレッシュマン・セミナーではイタリアに行き、オリーブ畑で測定を行ったことが最も印象に残っている。


3. 留学生について

Q. 留学生コミュニティについて、教えてください?

留学生:学部生の12%が海外からの学生です。1年生の時にInternational Orientationという海外生のみでのオリエンテーションがあり、その際にいろんな国の知り合いができます!David International Centerという校内のオフィスが海外生のビザの手続きサポートや、留学生の悩み相談などのお手伝いをしてくれます。

生徒の10%くらいが留学生。留学生向けのオリエンテーションもある。留学生のコミュニティーはない。留学生として、容易に溶け込めることの現れだと思う。


Q. 留学生に対して、大学からのサポートはありますか?

奨学金:Financial Aidは国籍関係なくサポートしてもらえます。

OPT Support: 理系専攻(+経済学部)の場合は3年、文系専攻の場合は1年のOPTが出されます。CPTに関してはディパートメント別に今年度から対応が変わりつつあります。

Writing Mentorship: これは留学生に関係なく、全ての学生がサポートを受けられるWriting Centerという場所があります。ペーパーの添削からテーマ設定の相談まで、なんでも助けてくれます。

就労支援:Job fairや企業ごとの説明会、On-campus interviewが充実しています。ニューヨークから近いこともあり、就活はしやすい環境です。

Davis International Center, Writing Center のサポートがある。


Q. 日本人留学生や、日本にルーツを持つ人々と関わる機会はありますか?

日本人コミュニティ:毎学年日本人は2〜3人なので、規模は小さいですが、その分全員知り合いでかなり仲良くしています。JSAという大学のオフィシャルなクラブもあり、定期的に息抜き感覚で日本のお菓子を食べる会や、たこ焼きパーティをしています笑。

ブログ:『プリンストン大学を知ってもらい隊!』と検索していただければ、日本人で更新しているブログが出てくるので、ぜひ一読を!

日本人は少なめ。Japanese Student Associationもあるが、個人的には加入していないので、言及できない。


4. 学生生活について

Q. 寮のシステムや雰囲気について教えてください。食事は提供されるのですか?

<食事>
Dining Hall: 1~2年生は必ず寮の食堂のミールプランに入ります。
Eating Club: 3~4年生は特別なcoedのfrat/sororityに所属して、そこで食事をする人が大半です。パーティなんかもこのeating clubが中心となっています。
自炊:3~4年生になれば自炊も認められています。Co-opという共同自炊ハウスに所属したり、特別にキッチンの充実した寮をリクエストしたりできます。

<寮>
On-campus housing: プリンストンでは基本的に4年間キャンパス内の寮に住みます。

6つの Residential Collegeに分かれて住む(感覚としてはハリーポッターと似ている部分もある)。基本的に1,2年生は寮に住み、ミールプランが強制加入だが、そのあとは Eating Club に入ったり、Upperclassmen Housingに移動するなどの選択肢が与えられる。


Q. 週末はどのようにして過ごしていますか?

週末も勉強します:課題が多いので、週末にやっと勉強のキャッチアップができる、という感じです。

ブランチ:でも、週末はしっかり休むのも大事なので、ゆっくりした時間も過ごします。日曜日は特に食堂のブランチが美味しいので、何時間も友達と食べながら喋ることが多いです。平日はみんな忙しいので、やっと週末に集まれるという事が多いです。

大学スポーツ:あまりスポーツの試合を見に行くカルチャーはないです。アメフトはHomecoming gameしか見に行った事がない、という学生がほとんどかと思います。オリンピックアスリートがたくさんいるのに、試合を見に行っていないのは損だとは思いながらも、なかなか時間が割けずに…という感じです。

課外活動:2〜3個掛け持ちしている人がほとんどです。芸術系(音楽・ダンス・演劇)、キャリア系(ビジネス・ディベート)、エンジニア系、スポーツ系、社会問題系、趣味系など、いろんなクラブがあります。こちらも大学の金銭的なサポートが手厚いので、活動がしやすいです。

ニューヨークが近いので、日帰りで行くことができる。しかし、週末は課題で埋まることが多いため、一日中遊ぶのは難しい。課外活動も多く、特にアカペラが充実している。毎学期の Lawn Parties や、木曜日、土曜日が中心にパーティーが開かれる Eating Clubs などのパーティー文化もある。


Q. 大学生活の中で、地域のコミュニティと関わることはありますか?

地域ボランティア:1年生のCommunity Actionというプログラムを通して、地域コミュニティでボランティアをする活動があります。また、ボランティア活動に熱心な学生はセメスター中も地域の小学生の教育支援や、フードシェルターでのお手伝いをする人もいます。

大学院での授業履修:教授の特別な許可を得る事ができれば、大学院生向けの授業もとる事ができます。大学院生も学部生と全く同じキャンパス・建物で勉強しているので、通常取る授業は違いますが、あまり壁がないように感じます。

近くのラトガース大学の授業を履修できる場合もある。全体的に田舎の地域なので、地域での活動は少なめだと考えられる。


5. 大学の周りの地域について

Q. 大学の周りは、どんな環境ですか?日本食は調達できますか?

街の規模:プリンストンという名前の小さい町に大学があります。基本大学しかない場所ですが、バスで15分ほど行けば、Trader JoesやTargetなどのスーパーやショッピングモールはあります。日本の街に例えると、母は軽井沢とか筑波と言っています、、笑

治安:大学関係者が多く、かなり裕福な家庭の多い住宅地に囲まれて大学があるので、キャンパスはとても安全です。P-safeというキャンパス内の警察が常に見回りをしています。

全体的に田舎よりで、キャンパスを出る必要がない。全体的に裕福な地域で、治安も非常に良い。キャンパスは風情のある建物が多く、緑が多いので、非常に住みやすい。


Q. 大学の周りの交通網はどんな感じですか?日本からのアクセスは?

大都市へのアクセス:ニューヨークのマンハッタンへ電車まで1時間半、またフィラデルフィアまで1時間くらいです。これら2つの大都市のちょうど真ん中に位置しています。

日本からのアクセス:成田や羽田からNewark Liberty Airportに直航便があり、そこからNew Jersey Transitという電車で大学まで1時間くらいです。キャンパスに電車の駅があります。

Newarkの空港からキャンパスに行くのが普通。電車でキャンパスに行くのが普通。キャンパス内に駅があるので、便利。大学構内は狭いので、徒歩か自転車で移動できる。


6. 大学生の、本音!

Q. 大学の好きなところは、ずばり?

卒業生のネットワーク:プリンストンは全米1卒業生からの寄付率が高いことからもわかるように、母校愛がとても強い大学です。私自身もAlumniの会社でインターンシップをさせていただいたり、度々開催される卒業生の講演会などに足を運んだりしています。例えば夏のインターンシップでフィリピンのマニラに行った時も、現地で働いている卒業生と頻繁にご飯に行ったりと、世界のどこでもコミュニティを見つけられることに驚きました。卒業した後にも、世界中にこのプリンストンのネットワークがあるのが魅力的です!

金銭的なサポートの充実:卒業研究のための費用や海外渡航費、クラブの活動費、授業に付随する海外研修費、夏のプログラム参加費、インターンシップ中の生活費など、様々な面で大学がサポートをしてくれます。他の大学と比べても、ここまで手厚い金銭的なサポートをしてくれる大学は無いのではないか、と思うほどです。

教授との距離:プリンストンは学生を教えるのが大好きな教授が多い!という印象を受けます。いつでもメールを書けば教授と会って話ができ、ペーパーや課題の相談や、将来の悩み相談なんかにも乗ってくれます。

アーツ芸術系が強い:校内のダンスチームやオーケストラのレベルが尋常じゃなく高いです。プロになれたような人がゴロゴロいます笑。その分、ショーを見に行くのは楽しいですし、音楽活動も充実しています。Lewis Arts Centerなど、施設もとても充実しています。

言語の授業のクオリティが高い:特に中国語とドイツ語のディパートメントは有名です!最近はSpoken Latinとかもあるらしい、、

学部生中心の大学だということが特色。大学院が小さく、学部生として研究室に入ったり、教授と接する機会を設けたりすることがしやすい。専攻は原則、二年の春学期に決定する(エンジニアリング系はー年の春学期)ため、様々な分野が探検しやすい。交換留学もあり、多くの生徒が参加する。

奨学金は充実していて、外部からの奨学金を受給している場合は大学の奨学金が同額減らされるため注意。


Q. 反対に、大学に対して不満に感じるところはありますか?

成績・学業面でのプレッシャー:成績のつけ方が厳しい授業が多く、常に気を抜けないのが正直なところ結構大変です。周りの学生がとても優秀、しかも努力家が多いので、どれだけ頑張っても自分より凄い人がいくらでもいる、、という環境です。でも、その分勉強のモチベーションにもなりますし、優秀な友達から色んなことを教えてもらえる刺激的な環境です!

ちょっと田舎:1時間半電車に乗ればニューヨークのマンハッタンに行けますが、大学自体はかなり田舎にあります。すごく静かで美しいキャンパスですが、City lifeが好きな人は苦しいかもしれません。

外部の奨学金の対応が悪く、学費が高いので負担が重い場合も考えられる。


Q. 大学には、面白い伝統やイベントがありますか?

n/a

オリエンテーションが充実している。Lawn Partiesも非常に盛り上がる。私はまだ1年生で、春学期が潰れたため、まだ言及しにくい。


Q. 大学のカフェテリアのおすすめメニューは?!

・日曜日限定のチョコレートファウンテン!
・スモークサーモン&ベーグル
・具材を選べるパスタバー
(考えるだけでお腹減ってきた笑)

Rockey-Mathey Dining Hall の Grilled Cheese Sandwich


7. 大学生からのメッセージ

Q. これから大学への留学を目指す人に、アドバイスはありますか?

n/a

外国での大学生活はキツイことも多いだろうけど、成長が必ず実感できます。留学先でしかできないことをたくさん体験して、留学生としての独自の視点や経験を活かして、大学も、自分も利益になるような留学生活を目指して頑張ってください。