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Brown University: 学生の声

実際に進学している学生に、それぞれの学生生活や、学校について感じていることについて聞いてみました。

回答してくれた学生: Saki

1. 校風について

Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

The Architect of Your Own Education
自分自身の教育を設計せよ、というモットーは、「自由が与えられたからには、自分の学びに責任をもつべきである」という、オープンカリキュラムの精神をよく表していると思います。


Q. 学生は、どんな雰囲気ですか?

生徒の愛校心の強さも、私がBrownを選んだ決め手となりました。愛校心ゆえ、コミュニティのメンバーを大切にしていると感じます。出願のときも、面識のないBrown生にSNSで連絡をとり質問をすると、エッセイを添削することを自ら申し出てくれることもありました。入学してからも、研究や留学についてメールで先輩に質問をすると、とても丁寧に自分の経験について返信をしてくれます。
また、成績の付け方のフレキシビリティからもわかるように、クラスメイトをアカデミックの競争相手としてみている学生が少ない印象を受けます。協力的で温かいコミュニティだと感じます。


Q. 大学が大切にしている理念を表す「キーワード」はありますか?

生徒と一緒に授業を作り上げようという気持ちを感じます。最初にシラバスを説明した上で、改善するためのフィードバックがないか確認する教授が多いです。私の授業では、生徒のフィードバックを受けて、最終課題の選択肢が増えたこともありました。また、新型コロナウイルスの影響で帰国を余儀なくされた生徒のために、時差に対応できるTAをつけてくれたり、授業の時間帯を変えてくださる教授もいました。

またアドバイザーの教授も、初めて会うときには既に私の興味や高校の課題活動について理解していました。その後も、私が各セッションで話したことを覚えており、きちんと生徒を一個人としてみてくれていると感じます。大学でのお父さんのような存在です!笑


2. 授業・カリキュラムについて

Q. 授業・カリキュラムはどんな感じですか?卒業要件などについても、教えてください。

オープンカリキュラムなので、自由に履修することが可能ですが、Writing Courseとして認められている授業を1つとることが定められています。Writing Courseといっても、エッセイを書くことに特化した授業である必要はなく、私は人類学のWriting Courseの授業を取りましたが、特別に文章を書く量が多いという印象はありませんでした。自分の興味のある分野の授業をとることで、満たすことのできるRequirementだと思います。

もう1つの特徴として、Letter GradeとPass/Failの選択のフレキシビリティがあります。「この授業はPass/Failでとってはいけない」という決まりがある大学もあるのですが、Brownでは、入学してから卒業するまで全ての授業をPass/Failでとることも可能です。4-5の授業のなかで、1-2の授業をPass/Failで履修する人が多いです。自分が興味があるかどうかわからない授業にもチャレンジする機会を与えてくれます。また、他大学よりも、Pass/Failに変更するまでの猶予期間もあるため、全体の課題のバランスなどを加味した上で自分で調節できます。BrownがHappy Ivyと呼ばれている理由のひとつかもしれません!笑


Q. 何か印象に残っている授業はありましたか?

Translation Workshop
この授業をとっている、というと、何の言語の翻訳なの?と聞かれることが多いのですが、翻訳の理論について学ぶ授業です。そのために異なる言語バックグラウンドの生徒が集まり、最終的にそれぞれの翻訳プロジェクトを行います。翻訳といっても言語間だけでなく、大人の文学をどのように児童文学に「翻訳」するか、や、もともと数学という学問がなかった国にどのようにそのコンセプトを「翻訳」するか、といった、翻訳の解釈も幅広く興味深かったです。


3. 留学生について

Q. 留学生コミュニティについて、教えてください?

International Mentoring Programがあります。
オリエンテーション期間だけでなく、1年を通したプログラムで、12名ほどの留学生に対して、メンターの学生が1人つきます。自分のメンターだけでなく、他のグループのメンターと話す機会もあります。このメンターの選抜は大変厳しいそうで、だからこそ選抜されたメンターの方はみんなとても素敵な先輩です!


Q. 留学生に対して、大学からのサポートはありますか?

Writing Centerでは、英語のレベルにかかわらず添削のサポートを受けることができます。
英語が第2言語の生徒用に、ディスカッションで発言する力を鍛える、など様々なワークショップがあります。


Q. 日本人留学生や、日本にルーツを持つ人々と関わる機会はありますか?

Japanese Cultural Associationには、日本人や、日本に興味関心を持っている生徒が集まっています。人数が多いので、希望する場合は、Kazoku制度という少人数グループに所属することもでき、一緒にご飯を食べるなど親交を深められます。運動会や、ハロウィンのお化け屋敷、お祭り、文化イベントへの日本料理出店などなど、1年を通してイベントはもりだくさんです。


4. 学生生活について

Q. 寮のシステムや雰囲気について教えてください。食事は提供されるのですか?

1-2年生は必ずキャンパスにある食堂のミールプランに入ります。最低6セメスターは寮に住まなければいけないので、4年生から大学の近くのアパートを借りている人が多くいます。
私は今年Andrews Hallに住んでいたのですが、1階にアジア料理のカフェテリアがあり、部屋の中にシンクもあるので、「ホテル」とも呼ばれている寮でした!(少しおおげさな気はします笑)


Q. 週末はどのようにして過ごしていますか?

金土はしっかり遊んで、日曜日に勉強をする、という生活スタイルをしている人が多いように感じます。日曜日は朝から図書館が大混雑です!
私はミュージカルのプロダクションに所属しているので、ショーが近くなると、週末は全てリハーサルということもありました(1amまでの練習も…笑)


Q. 大学生活の中で、地域のコミュニティと関わることはありますか?

すぐ近くに 全米トップの美術大学 Rhode Island School of Design(RISD)があり、Brown生がVisual Artの授業を選択することもできます(大人気なので、抽選です!)。Brownの言語のクラスや課外活動でも、RISDの学生と知り合う機会があります。RISDでアニメーションを学んでいる友人何人かと映画を見るのが週末の恒例行事なのですが、シュレックの映画をみたとき、テクニックやストーリーの構成など細かい点に着目し、深い考察をしながら真剣に鑑賞していたのが印象的でした!

地域でのボランティアも活発です。私のルームメイトは、英語が母国語ではない大人に向けて英語を教えています。自分の専攻を地元の高校生に教える部活動もあります。


5. 大学の周りの地域について

Q. 大学の周りは、どんな環境ですか?日本食は調達できますか?

プロビデンスは、レストランが多いことで有名です!メインキャンパスに隣接する、Thayer Streetというレストランが立ち並ぶ通りは、タイ料理、中華料理、ギリシャ料理、日本料理などバラエティに富んでいます。車で10分ほどのところには、イタリア系の移民が多く居住するFedearal Hillがあり、本格的なイタリアンが楽しめます。

徒歩圏内に、Providence Mallという大きなショッピングモールがあります。Apple Store、洋服(価格帯も様々!)、映画館など、何でもあります。


Q. 大学の周りの交通網はどんな感じですか?日本からのアクセスは?

日本からは、ニューヨークのJFK空港かボストンのローガン空港までいき、そこから公共の交通手段を使います。ボストンからは電車で40分くらいで、ニューヨークからは車で3時間半ほどです(ニューヨークは距離的にはそこまで遠くないのですが、ニューヨークの渋滞にはまってしまうと大変です。Thanksgivingの時には、7時間かかりました…)。


6. 大学生の、本音!

Q. 大学の好きなところは、ずばり?

– オープンカリキュラム:
出願を決めた理由の一つです。何を学びたいか定まっていない人も、自分が突き詰めたいことが既にある人にとっても、必修科目がないことで、4年間の学びを自由にデザインできます。また、受験期は、自分の興味関心を説明することがたくさんあると思いますが、自分に言い聞かせているような気がすることもありました。Brownでは、必修科目を定める代わりに、1年目は「既に興味がある科目以外も履修する」ことが推奨されています。本当に自分が追求したい分野なのか確認でき、自分の新しいパッションを見つけられる良い機会だと思います。

– アドバイザー:
1年目は、教授のアドバイザーに加え、Meiklejohn Peer Adviserという学生のアドバイザーもサポートしてくれます。私の興味分野などを知った上で、この授業とってみたら?とアドバイスをくれたり、学期の途中には必ず困っていることはないかメッセージを送ってくれます。アカデミックなサポートだけでなく、新型コロナウイルスで退去命令が出た時も、すぐに助けは必要ないか聞いてくれました。1年目は、目先のことで手一杯になってしまい、自分をケアすることが疎かになりがちですが、「私って今の状況で本当に大丈夫かな?」と立ち止まって考え、それに応じたアドバイスを受けることができて安心して学校生活を送ることができました。


Q. 反対に、大学に対して不満に感じるところはありますか?

プロビデンスは雨が多いので、お気に入りの長靴で気分をあげます!笑


Q. 大学には、面白い伝統やイベントがありますか?

伝統行事といえば、有名なドーナツの行事があります!興味があるかたはぜひ調べてみてください笑


Q. 大学のカフェテリアのおすすめメニューは?!

Blue Roomのカスタマイズのサンドウィッチ。カフェテリアはしょっぱいものが多いですが、自分で選ぶので安心して食べられます笑 中でも、クロワッサンに、モッツァレラチーズ、ルッコラ、プロシュートを入れるのがお気に入りです!


7. 大学生からのメッセージ

Q. これから大学への留学を目指す人に、アドバイスはありますか?

いろいろな人と話すとわからなくなってしまう、という人も多いですが、私自身はアドバイスや意見を取捨選択する中で、自分が本当に言いたいこと、やりたいことがはっきり見えてくると思いました。一人で考えているともんもんとしてしまうと思うので、ぜひいろんな人と話をしてみてください!