比較文学とは様々な国、文化の文学に焦点を当て、他の媒体との関係を探索しながら、文学がどのように形成され、国際社会的文脈と呼応しているかを模索する学問である。
複数の外国語で書かれたテキスト、また映画、テレビ番組、ゲームなどの文化的表現の特色を調査・検討しながら、政治学からジェンダー論までの広範な分野をカバーする。異なる地域に跨った思想や物語の変化について、翻訳や映像化などの手法を通じて論じる。(Skylar)
(参考:https://www.brown.edu/academics/comparative-literature/about)
基本的には二言語を不自由なく操れればいいが、大学によっては第三言語までネイティブレベルに習得していることが望まれる。(Skylar)
Columbia Collegeの1年生が全員受ける1年間の文学の授業。コアカリキュラムの授業の1つ。
ホメロスのイーリアスから始まり、ヘロドトスの歴史、ダンテの神曲、ミルトンの失楽園など、西洋文学の名著21冊を年代順に1年かけて読む、20人程度のディスカッションベースの少人数授業。
1年生のときにこの授業を受けるということもあり、ホームルーム的な役割をはたし、大学生活に馴染めているか先生が気にかけてくれる。また、全員が共通して受けるということで、話のネタがないときにコロンビア大生同士の話題になりやすい。卒業生もみんな同じ本を読んでいるため、卒業生との話題にもなる。
大学がニューヨークにあるため、戯曲を読んだあと、それがオフ・ブロードウェイで演じられているのを観劇したり、文学作品が芸術においてどのように描かれているのか、クラスでメトロポリタン美術館に観にいったりした。クラスで何回か一緒に美術館に行ったが、1回寝過ごして大幅に遅刻していったのはいい思い出。
(Logo: Columbia University)
Riku
比較文学専攻のなかでも、翻訳コースを選択した場合の必修授業。
授業では翻訳の理論について学び、様々な言語バッグラウンドをもつ生徒が集まる。翻訳は可能か、翻訳で失われるものと得られるもの、翻訳者の役割などについて探求するセミナー。翻訳の定義は多岐に渡り、シンデレラやガリバー旅行記など、大人用の文学を子供用に「翻訳」するとはどういうことか、数学という学問がない国にどのように教育システムを「翻訳」するかなども考察する。
最終プロジェクトとして、理論の学びを生かして自分が選んだ文章を翻訳する。
(Logo: Brown University)
Saki
文学理論入門のレクチャー。比較文学専攻の必修授業。
プラトン、カントからジュディスバトラーまで、時代を問わず様々な文学理論について学ぶ。読むとは何か、美しさの定義、ジェンダー論、世界文学の確立などについて、文学から派生する多様なテーマについて考察する。
(Logo: Brown University)
Saki