人の心理や行動の原理を科学的に理解する学問。認知科学の一領域で神経科学などの基盤となる。
心理学というとメンタリストや心理ゲームなどを思い浮かべがちだが、実際は人間が外界をどう認識し行動に反映させていくのかを様々な切り口から分析する。
神経科学などとの違いがさほど顕著ではないため、大学によっては学問間の線引きにばらつきがある。可視化できる生理学の観点を多く用いる神経科学に比べて、心理学は生物学的には説明しきれない決断・行動めぐる現象にフォーカスして学ぶ為、文系要素が強くなる。
卒業後は院に進学したり就職する生徒も多いのだが、心理学の知識を生かして人と関わる仕事の選択肢は広い為、大学の卒業者進路アンケートによるとデパートからクレジットカード会社、証券会社まで幅広い分野での活動がみこめる。
高校の間文系で進んできて理系に転身するの事に不安がある人や、生物学に興味があるけれどもごりごりのSTEMには躊躇している人などにもおすすめ。(Nina)
(参考:https://psychology.columbia.edu/sites/default/files/content/Majoring%20In%20Psychology_August%202017.pdf)
生理学を用いる神経科学などとは違い、心理学の研究は必然的に人間の被験者を用いた実験が大半を占めることになる。なので卒業後は院に進学しても就職しても人と関わることになる為、対人スキルが大切になってくる。
学部で学ぶ際にエッセイ執筆やリーディングの課題が多い為、英語力もあるとなおよし。言語力ではなく数字という共通言語に頼って数学などで勝負する人にあまり向いていない。(Nina)
一番基礎にあたる授業の為、心理学専攻の生徒・Pre-med生・文系専攻で理系分野の教養単位を満たしたい生徒など幅広い分野の生徒に選択される。
教授によって差はあるが120人ほどの生徒から成り立つレクチャーの受動的な授業形態。2−3本ほど短めのエッセイの課題があるが、試験は基本4択(5択)かショートアンサーの為、暗記が重視のクラス。心理学の基礎をまとめた教科書を初めから最後まで一冊網羅する為、心理学の基礎知識がある人はもちろん、心理学に興味があるか見極めたい人にも役立つ授業となっている。
(Logo: Columbia University)
Nina
春学期に教えているWard教授の人気が高く、1クラスで100人以上もいる心理学入門の授業。 講義がメインでテストもマークシート。発言の代わりに、学生一人一人がもつリモコンでアンケートをとるという、小規模のリベラルアーツカレッジにしてはあまり見られない授業スタイル。
各週に心理学が扱う認知科学や神経科学、社会心理学などのテーマに触れていく。 授業の単位付与の条件のひとつに、上級生や教授が行う心理学実験の被験者となることが求められ、毎年4年生がその結果をもとに卒論を書く。
(Logo: Swarthmore College)
Kento