宗教とはなにか。なぜ宗教が生まれ、継承されているのか。
キリスト教や聖書の解釈を追究する「神学」とは異なり、宗教学では特定の文化、宗派に留まらず、人間の文化的活動としての宗教を理解する学問。
社会学や人類学、心理学など、実に幅広い分野を通して宗教という概念をケースバイケースで学ぶ。
キリスト教や仏教のようにメジャーなものからカルトや魔法、神秘を信じるものまで多様な中、宗教がどのように人々、社会に影響を与えているのかを科学的に探究する。
特定の宗教を信じていれば、有利なことは全くない。むしろ無宗教の身だからこそもてる視点もある。
一見捉えようのない分野に他の学問の視点を用いて解釈していきたい人におすすめ。(Kento)
宗教学の基本的なリサーチは過去の文書の読解に始まる。大量に読み、書き、話す力が求められる。
また、宗教を信じている者とそれをリサーチする者の立場は異なる。その違いを理解し、超越して偏見のない視点をもつことも必要。
宗教における「食」の役割について学ぶ授業。「宗教」の定義を自分たちでつくることが学期を通しての目標。
1年生だけのセミナーで16人ほどで、毎週論文や資料を読み、エッセイを書き、ディスカッションの繰り返し。読み書きの力が最もつく授業だった。
宗教について論述する9人の理論をもとに、キリスト教やユダヤ教、先住民族の宗教などの事例をみていく。宗教を全く信じない論者から信者として神学を踏まえて論ずるものまで多様なように、クラスメイトもキリスト教やユダヤ教、無宗教など様々だった。教授は自身の宗教を敢えて伏せておいて、常に学生の反対意見を突き出すことで、議論が進んだ。 実際に儀式で使われる食事を教授が毎週用意してくれる。
(Logo: Swarthmore College)
Kento