中規模の総合大学。 長方形のキャンパスは非常に小さく、端から端まで歩くのに5分程度。その為人口密集度は高い。
授業によるが、入門のクラスは教授ではなく大学院生のアシスタントTAを介しての交流となることが多い。 コアカリキュラムの教授は個人差があるが、美術館への遠足に連れて行ってくれたり家に招待して朗読会を開催してくれる教授もいる。
入門の大きめのクラスだと多くて250人程度になるが、そのようなクラスには少人数制の大学院生のTAによる補修クラスが設けられている事がほとんど。 コアカリキュラムのおかげで20人程度の少人数でディスカッションベースの授業も受けることができる。
1年生はミールプラン強制で毎日食堂の食事を強いられるが、自称大学の食堂ランキング一位になったらしく(全く有名でないランキングサイト)決して美味しくはないけれども耐えられる美味しさ。 徒歩圏にアジア系スーパーやレストランがたくさんある為、食堂に耐えられなくなっても食に困る事はない。
タイムズスクエアなどから地下鉄で15分程度の大都市マンハッタンに位置する。 よく勘違いされるが都会のど真ん中にあるわけではないので、キャンパスの周りは静けさもありオンオフのバランスがとりやすい。
学生数と内訳
学部生(GSという大人で学部の単位を履修している人も含む):約9,000人
大学院生(別キャンパスの医学生なども含む):約24,000人
計:33,000人程度
留学生数
留学生:約16%(総合大学では全米4位)
人種:150カ国以上
専攻数
70+の専攻が設けられている
クラブ数
500以上
学費(全米1、2を争う高さ)
授業料:$54,504
寮費:初年度 $8,718(2年目以降 $9,872)
食事代(1年生は強制): $5,932
Student Life Fee: $1,622
保険:$1,082
オリエンテーション費用(初年度のみ):$450
書類費など: $345
合計:約$80,000(教材代等も含む)
ファイナンシャルエイド
インターナショナル生に関してはneed aware(ファイナンシャルエイドを申請すると合否に影響する)だが、国籍に関係なく申請して合格した生徒には100%必要な分だけ奨学金が支給される。
平均で大学からの奨学金を受けている生徒は$66,350ほどが学校によりカバーされる。
大学がダイバーシティを謳っている事もあり、生徒の人種構成は多様性に富んでいる。NYという立地もあり、アジア人(日本人)でも差別を受けていると感じた事は一度もない。スポーツがあまり強くなかったり、娯楽を求めて街に行ける環境もあり愛校心が全体的に薄い。だが、人口密度が高く食堂などで知り合いとの遭遇率は高いので大学のコミュニティを楽しむ事ができる。
生徒は一匹オオカミタイプの人が多く、それぞれが自分の興味を追っているといった印象。住む寮によって雰囲気と知り合う人のタイプは変わるが、皆基本真面目で平日は図書館にこもって勉強する人が多い。オンオフがしっかりしていて、週末はパーティーなども行われるが決して本格的なパーティースクールではない。
経済学、政治学、コンピューターサイエンスの専攻が人気。ウォールストリートなどでインターンをする学生も多く、立地を生かした専攻を選ぶ学生も多い。
基本的にほぼ全員が寮生活。大学周辺の地域(地下鉄で1時間以内)に実家がある生徒も多いが、そんな生徒も基本寮で生活している。他の米国大学に比べて1年生でもシングルの寮を取りやすいため、留学するのあたって見知らぬルームメイトとの生活に躊躇している人におすすめ。1年生以降は毎年抽選で部屋が決まる。上級生になるにつれ、友達とスイート(キッチン、トイレ共用のシェアスペース)に申し込む生徒が増える。
▶︎年間スケジュール(例)
4日間ほどの新入生オリエンテーションは強制参加で、入学式の前に行われる。インターナショナル生はオプションでその前にインターナショナル生専用のオリエンに参加することも可能。タイムズスクエアやブルックリンブリッジなどの観光名所に連れていってくれる。
他大学に比べホリデー休暇が短い印象。
– 9月初旬:授業開始
– 11月下旬:5日間サンクスギビング休暇
– 12月初旬:ライト点灯式
– 12月初旬:秋学期授業最終日
– 12月中旬:授業最終日から3日間の勉強期間を挟んで1週間の期末試験
– 12月20〜1月21日:冬休み
– 3月中旬:1週間の春休み(他大学とずれたスケジュール)
– 4月下旬:学校主催のコンサート
– 5月初旬:春学期授業最終日
– 5月中旬:授業最終日から3日間の勉強期間を挟んで1週間の期末試験
– 5月15日:学期終了
▶︎一日のスケジュール(例)
最初の授業は8:10から。コア以外の授業が8:40から開始。 キャンパスが小さく、とくにキャンパス内に住む一年次は最悪授業の15分前に起きても遅刻せずにすむ。 8時ごろ起床、身支度をし食堂に朝ごはんを取りにいく。 授業は一コマ75分、コアの授業は一コマ110分。
授業の時間帯は豊富で、夜21時や22時に終わる授業もある。 授業のあとは図書館や部屋で12時頃まで勉強。 中間試験などがあると2時頃まで図書館は満席。 2ー3時には就寝。
金曜日には授業があまりない為、街に行って三連休を謳歌したりクラブ活動に打ち込んだりと人それぞれ自由に過ごす。
コアカリキュラムが特徴的。
一学期にカレッジの場合は15から18単位、工学部の場合は16から21単位を毎学期履修する。 1クラス3〜4単位が平均なので、一学期に5・6クラス受けるのがスタンダート。 1単位ごとに授業時間を含めて毎週3時間の勉強量が想定されているが、それ以上に勉強している生徒が多い印象。
2年生の終わりまで専攻は決めなくても大丈夫だが、その場合はコアカリキュラムを先に消化することになる。 工学部の場合はコアカリキュラムの必須科目数がカレッジに比べて半分になる為より理系に特化した授業選択になる。
カレッジの場合は専攻に関係なく、1・2年の間は毎学期5クラス中2クラス程は大学全体で統一のカリキュラムで文学や音楽、芸術などの授業を取ることになるのが特徴的。
Common Application, Coalition Application, Quest Bridgeの三択。
学校独自のエッセイの量が多めで、コロンビア大学専用のエッセイを時間を割いて執筆しないといけない。
カレッジも工学部も出願エッセイの内容はほぼ同じで、なぜ専攻したい分野に興味があるのか(専攻が決まっていない場合はなぜなのか)350Words、WhyColumbia 350Words、過去に読んだ本や見た映画のリスト、大学に求めるコミュニティ像などが定番となっている。
WhyColumbiaが350文字と比較的短いなかで、出願者の大半が言及するであろうコアカリキュラム以外にもコロンビア大学にしかない特徴をあげ、それがどのように自分の興味と結びつくのかをしっかり理解することが自分らしいエッセイを書くにあたって重要になってくる。WhyNYにならないようにも気をつけないといけない。
質問数が多くバラバラになりがちな為、好きな本や映画を通してどんな人物像を伝えたいのかを念頭に入れて執筆するのも大切だと思う。