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ウェズリアン大学

Wesleyan University
  • 規模2

    総合大学よりは規模は小さいが、大学院も併設されており、リベラルアーツカレッジの中では学生数は比較的多い。ただ、授業では少人数教育を大事にしている。

    教授との距離5

    オフィスアワーに行けば、どの教授も1対1で丁寧に対応してくれ、授業の内容に関する質問だけではなく、ペーパーの相談にも乗ってもらえる。仲の良い教授とキャンパス内ですれ違ったら、教授から「Hi」と声をかけてくれることもある。

    授業形態1

    20名以下の授業が多い。5~6人の授業も珍しくない。

    学食の美味しさ4

    基本的に美味しいが、ときどき味付けが濃いことがある。サラダバーや、ヴィーガン、ベジタリアンメニューも充実しており、健康意識が高い人も食事を楽しめる。ダイニングではオーガニックフードや地元の食材の使用を推進している。

    都会度2

    小規模な街で、スーパーやレストランは大学から徒歩圏内〜車で10分以内だが、大都市に行くにはUber/Liftが必須。ボストン、ニューヨークまで、車+バス/電車で2時間半ほど。

全寮制と少人数教育が特徴のリベラルアーツカレッジ。ハーバード、イェール、プリンストン3大学を指す“Big Three”と対照的に、“Little Three”(Amherst College、Wesleyan University、Williams College)の1校として数えられる1831年創立の伝統校。
批判的思考力をどの授業でも重視しており、とにかく考えて議論するのが好きな人にはオススメの大学。学生演劇はマイノリティ人種やLGBTQを扱った作品がとても多く、学生寮内のトイレ、シャワーは男女共用というほどリベラルな校風で、様々な文化や価値観に触れたい人にもピッタリな環境。
また、日本を含むアジア諸国から毎年1人ずづ留学生を選抜し、4年間の学費を全額支給するフリーマン奨学金があるため、「本物のリベラルアーツ教育を受けたいけどお金が足りない!」という人はぜひ応募してほしい。
音楽専攻と映画専攻はリベラルアーツカレッジの中では全米トップクラス、演劇・ダンス・美術も人気の専攻で、学内には予約すれば誰でも使える劇場やリハーサルも充実しており、授業や課外活動でアートに取り組みたい人にもオススメの大学。

基本情報

  • 学生数と内訳

    学生数と内訳

    学部生:3,018人
    大学院生:212人
    (2019-2020)

  • 留学生

    留学生

    13%

  • 専攻数

    専攻数

    45

  • クラブ数

    クラブ数

    275以上

  • 奨学金

    奨学金

    毎年日本人1人に4年間の学費全額を補償するフリーマン奨学金がある

校風

よく学び、よく遊ぶ。
図書館で空いている席がなかなか見つからないことがあるほど、みんな深夜までよく勉強する。課外活動が忙しくても、授業はちゃんと出ている。
しかし金曜日夜からは、キャンパスのあちこちでパーティが行われる。一晩で複数のパーティーをハシゴできる(寮は深夜は静かにするルールがあるので大丈夫。パーティーが苦手な人には、ボードゲーム大会や任天堂ゲームをひたすら遊ぶ会も金曜夜に開かれる。もちろん自室でのんびり過ごす人も多い)
総じて、「我が道を行く」タイプの人も多い印象。服装や髪型が奇抜な学生は珍しくない。卒業後は、典型的なエリートコース(金融・コンサルなど)に行く人も一定数いるが、芸術系やNPO、NGOの道に進む人も多い。

特に強い専攻・分野

映画専攻、音楽専攻、演劇専攻はリベラルアーツカレッジの中ではトップクラス。ニューヨークからも近いので、プロのパフォーマーがキャンパスに来て公演してくれることもしばしば。
社会科学系(経済、歴史、政治)も人気の専攻で、世界銀行や国連のアドバイザーを務めた教授や、ノーベル平和賞を受賞したIPCCの中心メンバーの教授もいる。
ウェズリアン大学にしかない専攻「College of Social Studies」は、歴史・政治・社会理論・経済を融合させた専攻で、授業の難易度も高く、課題量も非常に多いことで有名。ハイレベルな同級生と切磋琢磨したい人や大学院進学を目指す人にはオススメ。

学生生活・年間スケジュール例

ほぼ全員がキャンパス内に住む。1年目は学生寮に住むが、2年目からは大学が有する一軒家やアパートなど様々な選択肢から選べる。コミュニティ構築を重視しており、「Program Housing」という共通の趣味・興味を持った人と住むシェアハウスが約30ある(Film House、Science House、Japanese House、Community Engagement House など詳しくは大学のホームページで)
近年は留学生の増加に伴って、留学生向けのサポートも拡充しており、ESL学生に特化したライティング授業の開講や、留学生オフィスの担当者も増員した。
課外活動としては、通常のクラブ活動に加えて、地域に根ざした貢献活動(近隣の病院でのコミュニティ活動、囚人向け教育、地元の小学生に東アジア文化を教えるワークショップ、難民支援など)も多く、キャンパス内デモなどの社会運動に参加する学生も多い。
言語教育(全員必修ではない)に力を入れ、交換留学も推奨しており、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、中東、中南米など世界各国に提携校がある。

▶︎年間スケジュール(例)
– 8月下旬:留学生オリエンテーション、新入生オリエンテーション(各3日間程度ずつ)
– 9月上旬:秋学期スタート
– 10月中旬:秋休み(1週間程度)
– 11月下旬:感謝祭休み(1週間程度)
– 12月中旬:期末試験、冬休み(1ヶ月半程度)
– 1月下旬:春学期スタート
– 3月中旬:春休み(2週間程度)
– 5月中旬:期末試験、夏休み(3ヶ月程度)
※中間試験の時期は授業によって異なる

▶︎1日のスケジュール(例)
【平日】
1限の開始時間は日によって異なり、8時台の場合もあれば10時台の日も。
1限の1時間前くらいに起床して、自室で朝ごはんを食べながら、予習ノートを見返す。
ランチは、時間があれば食堂に行くが、時間がなければカフェで購入して、次の授業の教室で食べる。
4時過ぎに授業が終わった後は、オフィスアワーに行ったり、図書館で自習したり、ジムに行ったり、課外活動に参加する。
ディナーは、21時まで食堂が開いているので、都合の良いタイミングで食べに行く。

【休日】
10時くらいに起きて、友達とブランチに行く。そのまま一緒に図書館に行って夕方まで勉強する日もあれば、課外活動に参加する時もあるが、土日であっても勉強はマスト。ディナー後は、友達の部屋に遊びに行ったり、パーティーに行ったり、キャンパス内の映画館で映画を見たりと、金・土曜の夜は基本的に勉強しない。日曜の夜は、金土に遊んだツケが回ってきて、だいたい深夜まで勉強している。
試験直前でなければ、キャンパス外のレストランに食事に行ったり、ボストンやニューヨークに行ったり、近くの都市にショッピングに行く時もある。

履修

履修は非常にフレキシブル。必修科目(言語やライティングなど)は基本的に無いので、2年生の終わりに専攻を決めるまでは、自由に履修科目を選べる。卒業までに人文・社会科学・自然科学から最低3単位ずつ履修することが推薦されているが、基本的に必須ではない。1年目から学生1人1人にアドバイザーの教授がついて、履修科目の選択の相談に乗ってくれる。

専攻外の授業でも、内容に関連性があれば、専攻の単位として認定してもらえるため、半分近い人がダブルメジャーを選択しており、3年目以降に専攻を変更することも可能。一学期間に4授業を履修するのが主流だが、頑張ればそれ以上履修することも可能。3年目からは、専攻の授業をもちろん履修するが、専攻外の授業を履修する余裕も十分にある。交換留学先の単位も、事前に各学部に申請すれば、卒業単位として認められる。学費を節約するために、3年間で卒業するコースもある。
卒論は一部の学部では必須だが、卒論を書かなくても卒業できる学部もある。

学際的な知見を身につけたい学生向けに、interdisciplinaryな専攻も多い(例:科学技術が社会や文化に与える影響を、歴史・哲学・文化人類学などを通じて学ぶ「Science in Society」専攻など)
エンジニアリングについては、ダートマス大学、コロンビア大学、カリフォルニア工科大学とのデュアルディグリープログラム(両大学から学位が取れる)がある。

出願ワンポイント

ウェズリアン大学の現役生・卒業生は、親身になって高校生の進路相談に乗ってくれる人も多いので、ぜひ彼らにリーチアウトして、ウェズリアン大学の校風を理解してもらい、自分にフィットすると思ったら、ぜひ出願して欲しい。

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